トピック
閃光で輝かせる鮮やかな光…キヤノン「スピードライト EL-5」夜景ポートレートレタッチ
2023年1月25日 12:00
夜ポートレートが楽しい季節がやってきた。空気が澄むこの季節は、夜景撮影のベストシーズン。街を彩るイルミネーションイベントも多く、光のイメージを表現する夜のポートレート撮影にも最適な季節だと言える。今回は、スピードライトを使用して夜景ポートレートを撮影し、Lightroom Classic(ver.12.1)を使用して現像で仕上げるポイントを紹介する。
関西で活動するフォトグラファー。年鑑書籍「プロカメラマンFILE」(株式会社ボーンデジタル)掲載。「関西御苗場2018」レビュアー賞受賞。ファッションフォトを中心に広告撮影を行う。国内外での作家活動やライターとしても活動。
※本企画は『デジタルカメラマガジン2023年2月号』より抜粋・再構成したものになります。
なぜ、スピードライトEL-5は夜景ポートレートに適しているのか?
夜景ポートレートは暗所での撮影になるため、露出の調整とピント合わせが非常に難しい。キヤノンから3月発売予定のスピードライトEL-5は、スピードライトシリーズ最大のガイドナンバー60を実現している大光量モデル。EOS R6 Mark IIとの連携にも優れ、きらびやかな夜景ポートレートを撮影することができるのだ。
①カメラから設定をコントロールできる
EOS R SYSTEM初のマルチアクセサリーシュー対応のスピードライト。特に、EOS R6 Mark IIとは高度に連携してくれて、カメラ側でスピードライトの設定ができたり、RFレンズのコントロールリングに発光量の設定機能を割り当てたりできる。
②ST-E10を使用すれば遠隔+多灯が簡単
スピードライトトランスミッターST-E10を使用すると、複数のスピードライトを使った遠隔撮影ができる。カメラからの電源供給が可能なので電池は不要。カメラやスマートフォンから遠隔で操作ができるのも快適でうれしい。
③暗所の撮影に便利
白色LEDのモデリングランプを2灯搭載しているので、暗い場所での撮影も快適。クリップオンで使用すると、AF補助光としても機能する。EOS R6 Mark IIに装着した際は、周囲の明るさに応じて自動調整してくれる。
SCENE 01:アンダートーンで暗闇の印象を強く! 光跡をアクセントにして
How To Flash
ライトに囲まれても足りない顔の明るさをフラッシュで補足する。スピードライト EL-5をクリップオンで装着し、モデルのサイドから発光。EOS R6 Mark IIとのバランスは良く、構図の自由度が高い。
発光量はカメラの画面で設定。明るいシーンだったので光量は1/128とした。
SCENE 02:きらびやかなランドマークの夜景からモデルを際立たせる
How To Flash
2灯使用してモデルの輪郭を浮き立たせる。メインライトはソフトボックスを装着してモデルの斜め前から当てた。バックライトは被写体の斜め後ろから発光。背景とモデルを分離することができた。
バックライトの設定もEOS R6 Mark IIで操作できるのでわざわざ近づかなくて良い。メインライト(A)の光量は1/16、バックライト(B)は1/64としている。
SCENE 03:アンダートーンで暗闇の印象を強く光跡をアクセントに
How To Flash
スピードライトを発光して被写体の動きを止め、シャッターを切った後にカメラを動かしている。背景の信号機や街灯の光を光跡として表現した。
EOS R6 Mark IIのカスタムモードによく使用する露光量を登録しておいた。1/32を登録したC1で撮影。