特別企画
子ども撮りに便利なコンパクトデジカメとは?
スマホに写真が自動で来る!キビキビ動作もうれしいカシオEX-ZR3000
Reported by吉住志穂(2015/9/30 08:00)
かわいい子どもの日々の成長は、たくさん写真に残しておきたいものですね。誕生日やクリスマスなどのイベントはもちろん、日常にもたくさんのシャッターチャンスがあり、そこでみられる自然な表情を狙いたいものです。
もちろんスマホでも写真は撮れますが、暗く写ったり、ブレてしまうなど、失敗を経験したことはありませんか?
動きまわる子どもを撮るのはプロカメラマンでも大変。しかし、そこはカメラの機能に助けてもらいましょう。今回は小さくて高画質、きびきび動くカシオEX-ZR3000を紹介します。
子どもを撮る日常カメラとは?
着替えに飲み物、おもちゃと子どもの荷物は以外と多く、ちょっとしたお散歩にカメラを持っていくのはためらってしまうかもしれません。しかし、シャッターチャンスに出会っても、カメラを持ってなくては何も残りません。
そんなとき、カバンにさっと入れられるコンパクトデジタルカメラなら、お買い物のついでや送り迎えの時にも持って行く気になりますよね。部屋に置いておいても邪魔にならないので、いつでも手の届くところに置いて、室内での日常生活も撮影してみましょう。
暗い場所でも高画質
薄暗い室内では高感度での撮影になりますが、感度が高いと画像が粗くなります。しかし、EX-ZR3000は、イメージセンサーとして裏面照射型の1/1.7型CMOSセンサーを搭載。高感度でも高画質なので、薄暗い室内でも綺麗に撮ることができました。ストロボを使うと明るく写すことはできますが、顔に強い光が当たり、背景が真っ暗になるので避けたいところです。
水族館では暗い上にストロボが禁止になっているのですが、顔がちゃんとわかるし、水槽の魚たちもちゃんと写せました。
良い瞬間を逃さない俊敏性
子どもを撮っていていちばん難しく感じるのは、動きまわっていること。立ち止まってニコッと笑った写真もかわいいものですが、元気に遊んでいる姿も捉えたいですね。
EX-ZR3000はAFが速くてサクサク撮れるので、思ったよりシャッターチャンスを逃しにくかったです。また、背面液晶モニターが可動式なので、子どもの目線に合わせてのローアングル撮影も楽な姿勢で撮れました。
高倍率ズームで離れた場所からもアップを狙える
このカメラは光学12倍ズーム。35mm相当判での換算焦点距離は25-300mm相当、開放F値はF2.8-6.3です。
数値からわかる通り、ワイドからアップへと迫れるのは便利。子どもの動きを追いかけながら撮るのは大変ですが、ズームアップすれば同じポジションからでも全身を写したり、風景を絡めたり、顔をアップで撮ったりとバリエーションが増えていきます。
これはすごい!スマートフォンへ自動的に写真を送れる「エクシリム オートトランスファー」
EX-ZR3000の大きな特徴の一つが、スマートフォンとの連携です。最近はスマートフォンに画像を転送できるWi-Fi機能を搭載したカメラが当たり前になりつつありますが、このカメラは一味違います。
「エクシリム オートトランスファー」は、Bluetooth Smartでスマートフォンと常時接続しておき、撮影画像をWi-Fiでスマートフォンに転送する機能。設定次第で、その後は撮影するたびに、画像がスマートフォンへと自動的に転送されます。転送するごとにカメラとスマートフォンの操作が必要な他のカメラと違い、面倒な操作が必要なく、かつ高速で確実です。
この機能があると、我が子の写真を常にスマートフォンに貯めておけます。一般的に、スマートフォンで見る写真はスマートフォンで撮った写真だけですが、この機能を使えば、カメラの写真も同じようにスマートフォンで見ることができます。すると、スマートフォンが子どもの写真を見せるアイテムとして大活躍。スマートフォンから祖父母へ、子どもの写真がついたメールやLINEを送れますね。
エクシリム オートトランスファーの詳しい使い方は、“繋がる新世紀へ…「エクシリム オートトランスファー」の秘密を聞く”にあります。興味のある方はぜひご覧ください。
実例1:公園で遊ぶ子どもを撮る
ここからは、実際にEX-ZR3000でうちの娘を撮った例を披露しましょう。まずは屋外での例です。
公園に着くと大喜びで遊び始めました。こちらも子どもに合わせて動くのですが、とにかくちょこちょこ動くので、画面に収めるのが大変です。乗って遊ぶ遊具はその場で動くだけなのでまだフレーミングしやすいですが、滑り台やブランコは連写してシャッターチャンスを増やしていきましょう。
EX-ZR3000での撮影は、とにかくテンポがいい! 動作が軽くてボタンやダイヤル類も使いやすく、スマートフォンでの撮影とは大違い。次々とシャッターが切れる上、瞬間を捉えやすいので、ついつい撮影枚数が増えてしまいます。どんなシーンでもAFが迷いにくいのもうれしいポイントでしょう。
動きを捉えるには連写も活用
動きの中の一瞬を捉えるのはなかなか難しく、いいなと思った瞬間にシャッターを切っても、撮り逃してしまいます。
そんな時は連写の出番。EX-ZR3000なら、パスト連写がさらに使えます。パスト連写で撮影すると、シャッターを押す前と押した後の画像も高速で連写してくれます。つまり、「あと少し早く撮れればベストショットだったのに…」という悲しい思いもしなくてすむということ。
実例2:食事のときもシャッターチャンスが
今度はレストランでのシーン。窓際ですが、夜なので外光は入らず、照明も落としてあったのでかなり暗かったです。暗所ではシャッター速度が遅くなるので、ISO感度はオートにしておくと安心。より速いシャッター速度を得るのはAモードで絞りを開けるといいです。
高感度にするとノイズが気になりますが、裏面照射型の1/1.7型CMOSセンサーを搭載するEX-ZR3000は、なかなか健闘しています。イメージセンサーだけでなく、5軸対応HS手ブレ補正も効いているのでしょう。上下回転、左右回転、上下、左右、回転の5つの手ブレを補正する機能なので、シャッター速度が遅い暗い店内でもきれいに撮れました。
ストロボなしでも綺麗に撮れ、レストランのやわらかな灯りの雰囲気が出ました。露出補正で少し明るめに調整したので、料理も美味しそうです。
実例3:ママと一緒に撮影
自撮りもずいぶん一般的になりましたが、せっかくなので子どもと2人で写す「一緒撮り」をしてみましょう。子どもの成長と共に自分の記念にもなりますよ。
EX-ZR3000は液晶モニターが180度回転して正面に向くので、仕上がり具合を見ながら撮ることができます。フレーミングがきっちりできるので、人物をバランスよく入れられるし、背景にも気を遣って撮ることができます。
また、カメラの正面にはフロントシャッターがあり、左手に持ちながら親指でシャッターを切ることができます。なにより、自分の顔が見られるのが面白くて、子どもがカメラを見てくれるのがよかったです。
ちなみに自撮りのとき、メイクアップモードも一緒に使えます。美白や肌の滑らかさを調節できる機能です。他社のカメラにもよくある機能ですが、EX-ZR3000のメイクアップモードは自然な感じで補正されることに感心しました。ディテールを残したまま補正するという、「メイクアップPlusテクノロジー」によるものだそうです。