特別企画
新しいから面白い!
カシオ EXILIM EX-FR10をマルチコプターで遊びたおす
カメラ/モニター分離型ならではの強み!上空から見事な紅葉を撮る
Reported by茂手木秀行(2014/11/19 11:00)
カシオ EXILIM EX-FR10は、カメラ部と液晶モニター部が分離できる、合体式デジカメ。分離合体できるからこそ、その遊び方はアイディア次第で無限に広がる。しかし、それは写真好きにとって遊びに留まらず、新たなアングルや映像表現の発見に繋がるのだ。遊びながらも本気でやろう。
だからこそ、今回はEX-FR10のパートナーに、いま話題のマルチコプターを選んだ。マルチコプターと言えば空撮だが、EX-FR10と組み合わせることで、ムービーのみならず写真の世界も広がる。EX-FR10とマルチコプターの世界で遊んでみよう。
(マルチコプター:DJI PHANTOM 2、状況撮影:三嶋義秀)
何かと話題のマルチコプターとは?その概要を知る
マルチコプターもヘリコプターの一種で、2つ以上のローター(回転翼)を持った回転翼機のことだ。
マルチローターとも呼ばれ、1つのローターを持つ一般的なヘリコプターのようにアクロバティックな運動は苦手であるが、反面安定性が高く電子的な自立制御に向いており、無人偵察機などにも利用されている。GPS、ジャイロ、ヨーセンサー、電子コンパスなどハイテクデバイスを搭載し、自立飛行や安定した無線操縦が可能になっている。
昨今はこれら電子デバイスの低価格により、ホビーとして十分に手を出せる価格となったため、爆発的にユーザーが増え、話題にのぼる機会が増えて来たのだ。玩具程度のものなら数千円から、今回のようにデジカメを乗せて空撮可能なものは8万円程度から、映画や災害調査などデジタル一眼レフカメラを搭載できる機種では100万円前後だ。
写真家である筆者としてはデジタル一眼レフカメラを搭載できる機種が欲しいところであるが、いくら低価格化したからといって手が出る金額ではない。しかし、こちらも昨今性能向上著しいコンパクトデジタルカメラならば、もう1台カメラを買う程度の負担で空撮を始められる。
そこで、筆者が選んだのは、DJI JAPANの販売するDJI PHANTOM 2だ。操作が簡単で、買ってすぐに飛ばすことができるのも売りの1つとなっている機種だ。今回はPHANTOM 2にEX-FR10を搭載して、空撮を楽しんだ。
- 作例のサムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像をダウンロード後、800×600ピクセル前後の縮小画像を表示します。その後、クリックした箇所をピクセル等倍で表示します。
- 縦位置で撮影した写真のみ、無劣化での回転処理を施しています。
上の写真はEX-FR10で撮影したものだが、視点が上がることはとても新鮮で、見慣れた土地でも新鮮な驚きがある。飛行機ほど高すぎない、山のように地面が繋がっているわけではない。いつも、高い崖から下を見下ろすようでドキドキだ。それが空撮にはまってしまう理由だ。
意外と難しいマルチコプター撮影
マルチコプターはハイテクデバイスを集めたラジコンである。それらは、繊細であると同時に、目には見えない電波や磁気を扱うものだけに、細心の注意が必要だ。特に磁気の異常や電波の混信に気をつけたい。機体自体にセルフチェック機能があるが、どのようなものが異常につながるか、Webサイトなどで常に最新の情報を知るようにしよう。
これまでに知られていることで言えば、磁気コンパスのキャリブレーションの失敗やWi-Fi電波の干渉は、機体コントロールに重大な影響を及ぼす可能性がある。鉄板や鉄筋のあるところでは離陸させない、Wi-Fi機器は遠ざけるなどの対策が必要だ。
そして、マルチコプターの安定性の一翼をになっているのが、GPSであるが6個以上のGPS衛星を捕捉しなければ安定飛行できない。GPS衛星からの電波は谷間や森の中などでは十分に捕捉できないし、GPS衛星の運行状況によっては、視界内の空に十分な数の衛星がいないこともある。そうした情報を常に収集することが安全に楽しむための唯一の手段である。
また、マルチコプターの動力は電池であり、残りの電力というものを把握しにくい。PHANTOM 2では、機体が残りの電力を計算して一定以下になった場合、自動的に離陸したポイントに戻って着陸する機能を持っている。しかし、それも十分にGPS衛星を捉えている場合だ。
なお、推奨される搭載物の重量は300gほどであるが、それを大きく越えていたり、気温が低く電池の性能が低下している場合や、残電力が足りないほど遠くに飛ばしている場合も、自動で帰還することはできない。
脅すわけではないが、全体で1kg以上あるものが上空から落下すれば、相応の衝撃となることは肝に銘じておくべきだ。電波、磁気、電力など目には見えず、体にも感じにくいものを扱っているのだ。しかし、全体的に見れば安全なホビーであることも事実である。
常に様々な機器やスマートフォンなどを使って情報を収集し、すこしでも不安があれば飛ばさない。楽しく空撮するためには、これに尽きる。
簡単に扱えることがマルチコプターの良さだが、それでも、危険や制約がある。飛ばすだけで何年もかかったヘリコプターなどよりは、簡単になっただけと認識しよう。
そこでEX-FR10をチョイス!実に空撮向きのデジカメなのだ
まず、マルチコプターには搭載重量の制約が厳しい。PHANTOM 2はホビーとしての空撮用途で最も売れている機体であるが、搭載重量は 300gほど。飛行時間を犠牲にすればもっと載せられるのだが、遠くに飛ばしすぎて帰って来れないなんて事態もあり得る。乗せるカメラは軽ければ軽いほどいいのだ。
EX-FR10はカメラ部単体なら、メモリーカード込みで約63g。モニター部と接続するヒンジを入れても約95gだ。機体への取り付けを工夫すれば、100gを少し超える程度で余裕なのだ。
空撮中の映像を見ることを FPV(First Person View)と呼ぶが、構図を決めるためには飛んでいる最中に映像を見たい。実はこの FPVのための機器はとっても高価なのだ。EX-FR10ではBluetooth接続で離れたモニター部で映像を見て構図を決められるし、シャッターも切れる。
仕様では映像の到達範囲は5mとなっているが、開けた場所であれば 10m程度まで映像を見ることができた。ちょっと不満に思えるかも知れないが、EX-FR10は35mm換算 21mm相当、画角で言えば約90度の広角レンズを搭載している。5〜6mまで高さを上げて、構図をチェックすれば十分なのだ。
実のところ、高価なFPV装置を使っても、操縦中は見ている余裕はない。基本的には機体そのものを見て操縦するからだ。
ここでもう1つの制限、電波の問題であるが、EX-FR10は映像の送受信にBluetoothを使っており、これもプロポの周波数と重なる2.4GHz帯だ。混信を心配してしまうところだが、Bluetoothは割り当てられた周波数帯の中で周波数を順次変更しながら接続する方式であるため、ラジコンの電波に影響を与えにくいのだ。Wi-Fiは影響を与えるため、空撮時にはEX-FR10のWi-FiをOFFにする事を忘れてはいけない。
そして、カシオらしいG-SHOCK感も重要なポイントだ。防水は1mに30分間、耐衝撃は2mまで。墜落しないまでも、着陸の失敗はままあることでカメラは丈夫な方がいい。マルチコプターに限らず、空を飛ぶものは離陸よりも着陸が難しいのである。
EX-FR10の機能はとてもシンプルだが、露出やホワイトバランスの選択など、最低限撮影に必要なものが揃っている。静止画と動画の撮り分けは、カメラ部、もしくはモニター部に設置された、静止画シャッターボタンと動画録画ボタンで行うので、撮り間違いがなくていい。
縦位置横位置も、ヒンジのなかでカメラを回転できるなど、操作系はアナログとデジタルがバランスよく同居しており、撮影に間違いが少ない。
また、特徴的なのはインターバルタイマーだが、静止画と動画を同時に撮影できる。カメラを体につけておき、インターバル撮影をすると無意識な自分の行動が写って面白い。
EX-FR10をマルチコプターに装着。現場でできる簡単DIYでOK!
小さいこと、軽いことは取り付けも簡単であるのと同じだ。さらに衝撃にも強ければ、さらに取り付けは簡単になる。取り付けのベースには市販のプラスチック段ボールを使った。機体の足の部分をスキッドというが、そこに板状のプラスチック段ボールを針金で巻いただけだ。
EX-FR10のオプションにはベルトなどに挟んで取り付けるクリップ(EAM-2)があるが、これを使って段ボールを挟めば完了だ。事前に準備をしておかなくても、撮影の現場で10分もかからず作れてしまう。
安全への配慮について。現場の情報収集も重要
PHANTOM 2では、パソコンと機体をUSB接続して機体の状態確認やセットアップ、ファームウェアのアップデートなどができるので、常に最新の状態にしておく。
現場では、風速、磁気、GPS衛星の位置を確認しよう。また、ラジコンに使うバッテリーは容量も大きく強力なもので、使わない時は全容量の 20〜50%にしておく必要がある。満充電状態では、ちょっとした短絡などでも発火する可能性があるからだ。そのため、空撮に出かける直前に満充電する。もし、充電を忘れていた場合、少し残っているからと飛ばしてしまうと急激に電圧が降下して墜落してしまう場合もあり得る。電池の管理も十分に行おう。
初めてのフライトはドキドキと楽しさがいっぱい
それは、離陸までの手順を追ってみよう。初めてのフライトに限らず、見える範囲に人がいないことが望ましい。まずそうした場所や季節を探しておこう。また、GPSの電波を受信しやすいよう視界の開けた場所を選ぶ。
現地に着いたら離陸前に情報収集である。GPS衛星数、風力、磁力を確認する。GPS衛星数は機体のLEDでも確認できるが、少ない場合は時間を待てば解決する。風力は天気予報と合わせて判断しよう。
前述したが風速は馴れないうちは3m/秒以下を目安にする。磁力は、路面下に埋め込まれた鉄筋などの影響も受けているので、土の上など場所を変えれば解決するはずだ。それらの確認後、いよいよ機体の準備である。
思いのほか難しい着陸のコツ
離陸は手順が多いものの簡単である。それに対して着陸には操縦の難しさがある。マルチコプターは他の飛行体よりも操縦は簡単であるが、着陸は思いの他難しい。馴れることだけが解決方法なのだが、いくつかコツがあるので紹介する。
もちろん、離陸と同じく周囲の安全確認がまず先だ。他者からは20〜30mの間をおいた方がよい。離陸するときは無人であっても、フライトしている間に人が来てしまうこともある。その場合は事情を説明して、自分の後ろにいてもらおう。ほとんどの場合、一緒に空撮を楽しんでもらえるはずだ。
上空から降下するときは垂直に最小スロットルで降下してはならない。無風状態の場合、そのまま墜落してしまう可能性があるためだ。向かい風を受けるか、前方に移動しながら1/3〜1/2のスロットルで降下する。
3m程度まで降下したら、ホバリングし機体方向と自分の視線を合わせる。自分から見て、機体の後方(バッテリー側)が見えていればOKだ。
いよいよ山頂で空撮!高さが変ると新鮮な写真に
安全確認やらフライト準備やら、面倒なことを書いたが馴れてしまえば10分程度だ。離陸してしまえば、あとは楽しい限り。遠くに飛ばしたくなるが200m程度で機体を見失う。
その際はGo HomeやHome Lockなど、見えなくても帰還できる機能が用意されているので、説明書をよく読んでおこう。しかし、ラジコンで遊ぶのではなく、空撮目的と考えるなら数十mの範囲で、十分驚きの映像と出会えるはずだ。
美しい湖畔の動画を撮る!空撮ならではの映像
紅葉の森の中に美しい湖を見つけた。風はなく水面に映る森と空が美しい。湖畔には全く人影がなく、空撮向きだ。早速に空撮を始めることにしたが、水面に映る森の美しさと、森の向こうに街並が広がることを期待して、動画での撮影とした。
アングルが変ることで被写体が移り変わって行くのは、新鮮で美しい。マルチコプターでの空撮ならでは可能な撮影シーンである。
水面1mほどから撮影を始め、森の手前で高度を上げ始め、上空100mほどまで高度を上げた。思った通り遠くの街並を映すことができた。マルチコプターでムービーを撮ると振動が多いので、動画ソフトで振動と風によるブレを補正した
紅葉の谷間でパノラマ撮影。地上からは撮れない写真を狙う
深い谷間に流れる渓流に場所を移した。元県道であったところが、新しい道ができて廃道になり、遊歩道になった場所だ。
この渓流の上空にマルチコプターをホバリングさせ、遊歩道から撮ることのできないアングルでパノラマ撮影をしようと目論んだのだ。
ここでは、マルチコプターと自分の位置が離れてしまうため、EX-FR10カメラ部からの映像を受信できない。そのため、動画で撮影し、撮影された動画から静止画を切り出した。EX-FR10の動画は フルHD記録だ。そこから切り出した静止画は、Webには十分以上だし、プリントしても2Lサイズくらいならシャープなプリントだ
今回は、動画から切り出した静止画使ってパノラマに合成した。この一連の作業はPhotoshopで簡単に行えるものだ。まさにデジタル時代の撮影方法であると1人しきりに感慨に浸った。
EX-FR10の2台装着で効率よくパノラマ撮影
パノラマ撮影に当たっては、機体を少し改造してEX-FR10を2台装着した。軽いEX-FR10なら2台搭載しても重量は余裕だ。1台のカメラで360度パノラマを撮影する場合は機体を360度回転させる必要がある。しかし、2台なら半分の180度で済むのだ。
ゆっくり回転させないとブレてしまうので、時間が半減するメリットは大きい。その理由は飛行時間ではない。いくらGPSで安定したホバリングができるといっても時間が長くなれば風の影響で位置が変わってしまう。
もっと重要なことは、谷間では上空の視界が狭いため、いまGPS電波を受信していても撮影中にGPS衛星の位置が変わり、山陰に入ってしまうとGPS電波を受信できなくなるからだ。GPS電波を受信できている間に撮影を終わらせてしまいたいのである。
一脚に装着すれば、どんなアングルも軽快自由!
マルチコプターでの撮影を紹介して来たが、もっとお手軽なのは一脚にEX-FR10を取り付けることだ。また、マルチコプターは開けた広い場所でないと飛ばせないが、一脚なら狭い場所でもOKだ。そこで、先ほどの谷間からさらに上流に行き狭い渓流沿いの紅葉撮影を楽しんだ。
紅葉のクローズアップも望遠レンズで撮るのとひと味違う。望遠レンズで紅葉した葉をアップにすると紅葉の葉そのものしか写らないが、EX-FR10の21mm相当広角レンズではクローズアップされた紅葉の葉の背景に周りの状況が写り込み、その場所の雰囲気を伝える写真になるからだ。分離したモニター部を手に持ち、じっくりと構図を決めて秋の色と渓流のせせらぎを楽しむのである。
一脚への取り付けは超簡単!
普段から写真を趣味にしていれば、一脚を持っている方も多いだろう。一脚は手ブレ防止や望遠レンズに使うのが通常だが、EX-FR10との組み合わせではハイアングル、ローアングル撮影装置に早変わり。
イメージとしては高枝きり鋏みたいな感じだ。普通のデジタル一眼レフカメラでは重すぎて、一脚でハイアングル撮影は無理があるが、EX-FR10のカメラ部だけなら約95gだ。
一脚の先に何も着いていないような感じだ。筆者は、たまたま高さ5mにもなる特別な一脚を持っていたのでこれを使ったが、ごく普通の1mほどの一脚でもずいぶんとアングルが変るので、持っていれば手持ちのもので十分だ。どうしても、もっと高い場所から撮影したければ、物干竿をつかうのも良いアイディアだ。アルミ製の伸縮式のものなら、十分以上に役立つし、使わないときも実用的だ(笑)。
渓流ということで、防水のEX-FR10だからこそできる超ローアングルの新たな視点にも挑戦した。
天体望遠鏡を使えば月のアップも
紅葉を楽しんだ夜、山間には、雲の合間にぽっかりと綺麗な月が見えた。天体観測は筆者の子供時代からの趣味で、本格的な天体撮影機材も所有している。しかし、それらは大きく重く、天体撮影を目的にしない限りも持ち歩かない。
でも、天体好きとしては、アウトドアにいく場合は必ず肉眼観望専用の軽い望遠鏡を持って行くのだ。軽く簡単な望遠鏡はブレやすく撮影には全く向いていない。手で触るだけでブレてしまうようなデリケートなものなのだ。もちろん、デジタル一眼レフカメラなど重い物の取り付けも無理だ。でも、綺麗な月が見えたなら、その姿も残しておきたい。
望遠鏡に取り付けると上下逆さに写るので、後ほど補正した。雲が行き過ぎて行くさまがいい。月が動いて行くのは、地球の自転のためだ。地球の自転を実感する時だ
その点EX-FR10の軽さは望遠鏡に負担をかけないし、無線接続のコントローラーならブレも関係ない。入門用の天体望遠鏡やスポッティングスコープでも十分だ。振動を嫌う撮影だからこそEX-FR10を活用して月の撮影にもチャレンジしてもらいたい。
小さく軽く、そして多彩な接続方法が可能性を広げる
さまざまなアングルと撮影方法を一緒に楽しんだEF-FR10だが、カメラとして大別するとアクションカムに類別できる。まだまだ新しい分野であり、それぞれに特徴的な製品が出ているがそれらと比較して EX-FR10が優れている点は、まず本体のみで実現している耐ショック性・防水性だ。
他のアクションカムでも耐ショック性・防水性を謳っているが、それはカメラ本体とは別の防水ケースに入れた場合の話だ。多くの場合、ダイビングにも耐えるような立派な防水ケースが用意されている。そのた
め、防水ケースに入れると大きく重くなってしまうことが実情だ。
ユーザーの全てがダイビングをするわけではない。床に落としてしまったり、海や砂浜に落としてしまったりとほんの少し日常性を超える耐ショック性・防水性があれば大多数のユーザーには十分なのだ。筆者もその1人である。その分軽く小さいことのほうがメリットが大きい。だからこそ、さまざまな使い方ができるのだ。
なにに取り付けるか、それによって楽しみ方が大きく変わることが面白いのだ。その時、如何に簡単に取り付けできるかが重要なポイントだ。EX-FR10には取り付けのための便利なオプションが用意されているが、実は取り付けが簡単であることの秘密はそのデザインにある。
カメラ部とモニター部を接続するヒンジ部分がその重要ポイントだ。このヒンジは角度が変更できる上、カメラの縦位置、横位置の変更が可能だからだ。これはカメラを自由な向きに固定できることであり、別途雲台を必要としない。
だから、実使用においてさらに軽くなるのだ。するとさらにどこにでも簡単に取り付けできるというプラスのループになるのである。さらに無線接続方法もBluetoothとWi-Fiの2種類が採用されている。電波干渉を避けたり、手軽な運用ならBluetoothであるし、伝送距離を少しでも伸ばしたい場合やスマートフォンから撮影したり、写真をSNSにアップロードしたければWi-Fiを使うのだ。物理的な接続方法、無線の接続方法ともに多彩であることが、他にはない、EX-FR10の美点なのである。
そんな自由さが楽しさを作り出してくれるEX-FR10が、更なる高画質を目指して進化して行ってくれることを期待している。
制作協力:カシオ計算機株式会社