クルマとカメラ、車中泊

単3・単4充電池の最適解!リチウムイオンとエネループを使い分けて快適撮影ライフ

今回の1枚

姪の旦那はなんていうのかなあ。義理の甥ってことでいいのかな?

最近フイルムカメラにハマっているそうで、愛する嫁の姿をフイルムで残したい、なんて可愛いことを言ってくれるものだからプレゼントしました。ニコンF2 フォトミックAS。高校生の頃、バイトを頑張って買ったもの。う〜む半世紀ちかいなあ。しかし完調です、しっかり動きますよ。さすがフラッグシップ機。ニコンといえば、FやF3の影に隠れて、中古人気はいまひとつなようですが、5コマ/秒のモータードライブやシャッター優先AEになるユニットなどもオプションにあり、当時の最高峰の1つと言えるカメラです。

僕自身はデジタルカメラ一辺倒になってしまったので、30年近く死蔵しちゃってましたが、アーカイブという点ではフイルム&プリントというシステムはとても優れていると思います。デジタルでのデータアーカイブにもメリットはありますが、アーカイブ機器のメンテナンスとその維持費は永続的です。それがフイルム&プリントの場合、現像後は放置と言っては言い方悪いですが特段の手間を必要としませんからね。もちろん放置だと最良の状態ということにはならないでしょうけれど、個人であっても簡単に世代を超えることができます。そんなことを改めて考えました。だからこそ、フイルムで残したいっていう義理甥の言葉が刺さるんですよねえ。

単3・単4対応のリチウムイオン&ニッケル水素充電器セット

imuto リチウム&ニッケル水素充電器セット。電池の容量は単3型では3000mWh、単4型では1300mWhなので容量も大きめ

最近はいろんな機材が充電式になってきたけど、まだまだ単3や単4電池を使うものって多いですよね。

その一方で単3・単4型のリチウムイオン充電池の値段もこなれてきたので、買ってみました。最近のトレンドは蓋の閉まるケース型充電器とのセットですな。

今回買ってみたのは「imuto リチウム&ニッケル水素充電器と電池のセット」。単3電池4本、単4電池4本の計8本が付属しているお得なセットです。名前の通り、リチウムイオン充電池とニッケル水素充電池の両方を充電できることがチャームポイント。他の同様な製品にも両方に対応していそうなものがあったんだけど、商品説明に明記されていたのはこれだけだったのですよ。どうせ買うならいろいろ使い回しできた方がよいでしょ。

また、USB Type-Cでの充電になるので、移動中の車の中でも充電しやすいのはメリットです。

充電電力は10.75Wだった。USB Type-Cなのでモバイルバッテリーやシガーアダプターからも充電でき便利だ
充電電力は10.75Wだった。USB Type-Cなのでモバイルバッテリーやシガーアダプターからも充電でき便利だ

単3型リチウムイオン充電池4本と単4型リチウムイオン充電池4本の計8本を入れて充電してみると、蓋のLEDが緑色に点滅します。この時の電力は10.75Wでした。

単3(1本あたり3000mWh 1.5V=4.5Wh)、単4型(1300mWh×1.5V=1.95Wh)それぞれ4本ずつで計25.8Wh。これを10.75Wで充電しているわけだから単純計算で2.4時間。ま、0%から充電することはないので、実質使い切ってから2時間程度で満充電になるって考えていいかな。

定番「エネループ」の充電と混在充電の利便性

せっかくなのでニッケル水素充電池も買ってみました。ニッケル水素といえばエネループですよね〜。

ニッケル水素充電池の定番、パナソニック エネループ

従来ニッケル水素充電池は充電後の自己放電が大きめなのがウィークポイントだったけど、最新エネループでは大きく改善されて10年保存したのちも70%の容量を維持するとのこと!

エネループを充電するとLEDは青に点滅

imuto充電器に同じく8本入れてみるとLEDは青く点滅。なるほど、今充電している電池の種類が一目でわかるわけですな。この時、充電電力は4.2Wでした。

単3型エネループは2,000mAh・1.2V、単4型は800mAh・1.2Vなので、8本総計13.44Wh。こちらは単純計算3.2時間で満充電ってことですね。

さて! さらに調子に乗って、リチウムイオン充電池とエネループを混ぜて充電してみました。

すると。おお、賢い! 1本1本、電池の種類を検出してるんですね! リチウム充電池を入れたところは緑、エネループを入れたところは青のLEDが点滅し始めました。この時の充電電力は7.8Wでしたけど、どのように振り分けられているのかよくわからないので、充電時間は割愛します、すみません。

リチウムイオン充電池とエネループを混ぜて充電してもOK
それぞれ電池種類に対応した色でLEDが点滅する

機材や保管環境に合わせた電池の使い分け

リチウムイオン充電池とエネループ、両方を気軽に使えるとなると電池の悩みやら、コストやらいろいろすっきりできるものが出てきます。

で、どんなものに使いたいかっていうと、まず1番はストロボですね! 僕が使っているのはニコンのSB-800。ニコンではスピードライトと言いますね。とても古い機種です。20年くらいは使ってるかな。3台持ってるんですけどね。壊れないもので。これはもう、リチウムイオン充電池一択です。チャージも早いし、発光回数も増えますから。

容量、電圧ともにリチウムイオン充電池はストロボ向き

そして星景撮影用の赤道儀。何台も持ってるんですが日常的に使ってるのはスリックのECH-630。シンプル小型&頑丈でとても気に入っているんですが残念ながら終売です。これ、単3乾電池でも20時間程度使えるんですが、リチウムイオン充電池なら容量が大きくなるので、3晩くらいは使えてしまいそうです。特に徒歩で山奥に入り、一晩二晩撮影するような場合も予備電池を心配しなくて良くなりますよね。なので、これもリチウムイオン充電池で使おうと思います。

さらには冬になったらエネループを使うといいかな。一般にリチウムイオン充電池よりニッケル水素充電池の方が、氷点下での性能がよいので。季節によって電池を変えるって考えると面白いよね。

赤道儀の消費電力自体は少ない。しかし、長時間動かすものなので大容量電池がありがたい

次の悩みはこれ。テスター。いつも車に積んでいるものなんですが、しょっちゅう使うものでもないので、乾電池では液漏れが心配。さらにみてください。電池蓋がねじ止めなんです。いじり止めなんでしょうね。交換がめんどくさいんです。

車載のテスター。使用頻度は少ないが故、逆に電池交換が面倒
グローブボックスに入れており、高温となる可能性があることからエネループが安心だ

車に積みっぱなしのテスターにはエネループが良いかなあと思うんです。液漏れや発火のリスクが少ないですからね。単3型や単4型のリチウムイオン充電池が発火したケースはまだ聞いたことがないんですが、車内という環境を考えるとエネループかな、と。

もう1つ見てください。こっちはデジタルトルクレンチ。これもねじ止めなので電池交換が面倒なのですよ。だけど、倉庫に置いているものなので極端な温度にさらされることがありませんし、ずっと放置でもなく適宜使うもの。なので、リチウムイオン充電池で良いかな。容量も大きくなるので、かなり長い期間、電池入れっぱなしで使えそうです。

デジタルトルクレンチ。これも電池蓋はねじ止めだ

自己放電が少ない点は、防災ラジオにもいいかなあと思いまして、防災リュックの中から引っ張り出してきました。1987年頃製造のソニー、ICF-S73というラジオ。う〜ん、物持ちいいなあ。10年くらいリュックに入れっぱなしだったけど、ちゃんと動作しましたよ〜。ずっと放置になるものなので、やはりエネループが向いているかな。

古いラジオを防災グッズに入れている

非常用という括りで行くと、以前紹介したエーモン パープルセーバー。これにもエネループが向いているでしょう。でもさらに長時間点灯させるにはリチウムイオン充電池の方がいいのかな。これは少々悩みどころです。

停止表示板の代わりとなるパープルセーバー

電圧・重量の実測と比較、そして短絡防止策

せっかくなので、ちょっとばかりデータをとってみました。とはいえ、ほんの例に過ぎないので、そんなものなのねえ、くらいに軽く見といてくださいね。

まずは電圧です。imuto リチウムイオン充電池もエネループも満充電になっています。比較してみたアルカリ乾電池は新品。単3はマクセル、単4はダイソーのもの。マクセル乾電池は液漏れ防止設計&液漏れ補償もついているので、防災ラジオやテスターにも良い選択肢になりますね。

単3型電池の場合。上からimutoリチウムイオン、エネループ、アルカリ乾電池の電圧比較
こちらは単4型電池。上からimutoリチウムイオン、エネループ、アルカリ乾電池

結果は写真の通りなんですが、エネループも1.4V台と特に電圧の低さを気にしないで使えそうですね。imutoリチウムイオン充電池は1.5V台後半、よほどデリケートな機器でなければ機器を壊す心配はなさそうです。むしろアルカリ乾電池は1.6V超えてるんですね。

機材によっては入力電圧の範囲が明示されているものもありますから、それぞれの電圧はちょっと意識しておいた方がいいかもしれません。

重量チェック
単3の場合。左からimutoリチウムイオン、エネループ、アルカリ乾電池
単4の場合。左からimutoリチウムイオン、エネループ、アルカリ乾電池

もう1つのチェックは重さ。結果は写真で。結構重さが違うんですねえ。1本ずつでは誤差の範囲といえますが、山籠もり1週間など、大量に単3型電池が必要な場合は、差が出てきますね。

たくさん電池を持っていくことを考えると、端子同士の短絡も注意しなければなりません。僕は複数の電池を持っていく場合は絶縁テープで端子を保護しています。

絶縁テープで端子を保護すると安心

理想的には1本ずつ保護した方が良いとは思うんですが、僕は使用する機器に合わせて、3本あるいは4本ずつまとめてしまっています。

4本や3本をまとめてテープ留めしても良いのではないだろうか

最後にまとめておくと、リチウムイオン充電池は大容量かつ充電が早い、自己放電が少ない、液漏れリスクは少なめなどのメリットがある反面、発火リスクについては注意が必要といったところでしょう。

安全性最優先、長期間放置する機器や高温にさらされる可能性のある場所などではエネループ。
充電時も目が届く範囲で管理でき、大容量が必要ならリチウムイオン充電池という切り分けになりますね。

一次電池つまり使い切りの電池も含めて選択肢が増えています。特性に合わせて賢く選びたいものです。

【番外編】スズメバチマグナムジェットにシンデレラフィットするケース

スズメバチマグナムジェットにセリアの2WAY PET BOTTLE COVERがちょうどいい大きさ
噴射口とハンドルが上に出るので使いやすい

先日紹介したアース スズメバチマグナムジェットですが、ケースについて悩んでおりましたが、ちょうど良いもの見つけました!

上手くハマったのはセリアの2WAY PET BOTTLE COVER。全部がすっぽり入るわけではありませんが、ちょうど噴射口だけ外に出る感じでとっても良い塩梅です。弾力のある素材なので缶の保護にも役立ちそうですよ。

スズメバチがいるかも知れない山の中に入る時はこの組み合わせで!

1962年東京生まれ。日本大学芸術学部卒業後、出版社マガジンハウス入社。社員カメラマンを経て2010年にフリーランスとなる。主に風景・星景を撮影し、星空の撮影は中学校で天文部に入部した頃からのライフワーク。ニコンカレッジで、星景写真講座を担当。星空に興味ある方は「こちら」へ