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群馬県みなかみ町に「古民家ギャラリー 里山カメラ館」オープン
カメラと写真文化を発信 暗室も完備
2026年9月21日 12:00
日本カメラ財団(JCII)は9月12日(土)、ギャラリーと博物館の機能を融合した施設「古民家ギャラリー 里山カメラ館」を群馬県みなかみ町にオープンした。
明治31年に建てられた古民家を、東京・半蔵門にある日本カメラ博物館の分館としてリニューアル。博物館、ライブラリー、ギャラリーといった同財団が持つ知見や収蔵品、展示ノウハウなどの全てを注ぎ込む施設となった。
日本カメラ財団 理事長の櫻井龍子氏は、地域振興や観光客向けの施策などにも取り組む「博物館の新しい姿」として提示したいと挨拶。2年半前からみなかみ町と連携協定を結び、建設計画を進めてきた。
みなかみ町の阿部賢一町長も、写真を通じて町の歴史や魅力が多くの人々に伝わることへの期待を述べた。またセレモニーには、半蔵門のJCIIビルに事務局を置く日本写真家協会の熊切大輔会長も出席し、写真の魅力を発信する新たな場所の誕生を喜んだ。
里山カメラ館は、みなかみ町の「たくみの里」に位置する。たくみの里は、東京ドーム約70個分という330ヘクタールの面積に20種類以上の体験工房が並び、木工、竹細工、和紙などを手作りできる“里山のテーマパーク”。年間50万人の観光客が訪れ、自然を感じる美しい景色に囲まれた場所だ。近年は都会からのUターンで開業する人も増えているという。
こうした地域をテーマにした写真展として、館内1階では並木隆氏の「ニイハル・クロニクル」が2027年3月14日(日)まで開催中。みなかみ町になる前は新治村と呼ばれていた地域を、1年間にわたって撮り続けた作品群だ。
里山カメラ館から半径2〜3kmという光景が並木氏の視点で撮影されており、花のマクロ撮影で知られる並木氏の新たな一面を感じられる。早朝に撮影した作品も織り交ぜ、地域の人々にとっても新たな地元の魅力を発見するきっかけになれば、とのことだった。
1階は「写真の間」として、写真展を開催できるギャラリー空間がメインになっている。階段部分には写真集を並べており、来館者が自由に手に取れる。奥には、デザインを手掛けた学芸員が「絶対に設置したかった」と語る暗室があった。水回りや換気設備も行き届いた本物の暗室だ。
2階は「カメラの間」としてデザイン。もともとは養蚕部屋で、その光景が明治の写真館に似ていたことでコンセプトが決まった。この地では7割ほどの家で養蚕が行われていたという背景から、その場所を写場として残そうと考えたという。
歴史を紐解くと、群馬県は1954年に生糸の生産量で日本一だったそうだ。これが日本のカメラ産業が世界的に発展した時期とも重なるため、それらを関連付けた展示も検討しているとのこと。地域と呼応した展示アイデアの数々は、まさしく「博物館の新しい姿」と言えそうだ。
カーテンで区切られたエリアには、カメラの原点である「カメラ・オブスクラ」の原理を体験できる展示を用意。半蔵門の日本カメラ博物館とは違った切り口で、カメラや写真に親しみがない人々にも楽しんでもらえることを意識した展示になっている。
また、隣の建物は「HANARE」と名付けたレンタルギャラリーとして運営。現在はオープン記念として、約1か月で税別4〜6万円(季節により変動)という貸出料金が設定されていた。
施設名
古民家ギャラリー 里山カメラ館
開館時間
9時00分~16時00分
休館日
水曜日(祝日は開館・翌日休館)、展示替え期間、年末年始
入場料
無料
所在地
群馬県利根郡みなかみ町須川766

























