旅行中に撮影画像をWebへアップロードしたい場合、カメラとノートPCに加えてUSBカードリーダーも欠かせない旅の道具のひとつである。最近ではSDメモリーカードやメモリースティックデュオ用のスロットを搭載するノートPCも増えているが、私を含むCF対応カメラのユーザーなど、まだまだUSBカードリーダーを手放せない方も多いだろう。
そこで今回は、エレコムのUSBハブ内蔵カードリーダー「MR-C24」を紹介する。価格は2,835円。カラーはブラック、ブルー、ピンク、ホワイトの4色を用意している。
MR-C24(ブラック) | 記録メディアスロットの反対側に3つのUSBポートを装備 |
私がこの製品に興味を持ったきっかけは、普段取材に持ち出している「MacBook Air」にUSBポートが1つしかないことだ。例えば撮影画像を吸い出しながらインターネットに接続したくても、カードリーダーとデータ通信端末を同時に接続できないのである。小型のUSBハブを持ち歩くという手段もあるが、今回はよりデジカメに寄った選択として「USBハブ内蔵カードリーダー」を選んでみた。
いくつかあるUSBハブ内蔵カードリーダーからこの機種を選択したポイントは、CFとSDXCメモリーカードの両方に対応する製品が(私の購入時点では)ほかに見当たらなかったからだ。SDXCメモリーカードの高速バス規格「UHS-1」には非対応だが、時期的にまだ弱点とは感じない。
備えるスロットはCF、Microdrive、SDXC/SDHC/SDメモリーカード、microSDHC/SDメモリーカード、MMC、メモリースティックPRO/デュオ/PROデュオ/PRO-HGデュオ、xDピクチャーカードなどに対応。特にmicroSDカードを直接差し込めるのは、microSDカードを採用するGPSロガーや携帯電話を利用する際に便利と感じる。
当初はMacBook AirのUSBポートを増やす目的で購入した同製品だが、予想外のシーンで役に立ったことがあった。出先で2つのUSBポートを備えるMacBook Proにデータ通信端末を繋いだところ、端末がもう片方のUSBポートを塞いでしまい、カードリーダーを接続できなくなってしまった。その時、USBハブ機能を延長ケーブル的に利用して難を逃れることができたのである。
データ通信端末の使用時、隣のUSBポートが塞がれてしまった例 | カードリーダー機能とUSBハブ機能(バスパワー駆動)の利用例 |
旅先であれば、空いたPC本体のUSBポートで携帯機器を充電するなどの使い方も考えられるだろう。一般的なカードリーダーと比べてもそこまで大きくないサイズでありながら、アイデア次第で様々に活用できるのだ。
なかなか買い替えや買い増しのきっかけを掴みづらいUSBカードリーダーだが、出先でデジカメ画像を扱う機会がある方には“サバイバルグッズ”としても強くお勧めしたい一品である。
2010/10/8 17:39