私はこれを買いました!

GFX 50Rと好相性な40mm相当レンズ

フジノンレンズ GF50mmF3.5 R LM WR(河田一規)

今年、デジカメ Watchでレビュー系の記事を複数執筆していただいた写真家・ライターの皆さんに、2019年に購入したカメラ関連製品(新品に限る)をひとつだけ挙げていただきました。(編集部)

GFX 50Rとの相性の良さが魅力

GFX 50Rを買ったのは2018年の11月のことで、その経緯はここに書いたとおり。で、GFX 50Rと同時発表されていたGF50mmF3.5 R LM WRが今年の9月下旬にやっと発売されたので、待ちわびていたボクはすぐに購入した。

GF50mmを待ちわびていた理由はやはりそのコンパクトさ。自転車移動時にもGFX 50Rを持ち出したいという野望がある自分にとって、GF50mmの携帯性の良さは大いに魅力的だし、35mm判換算で40mm相当というやや広角気味の準標準画角も個人的にすごく好き。これは買うしかない。

実際に使ってみると、やはりこのレンズはGFX 50Rとの相性が最高にいい。パンケーキレンズと呼べるほど薄型じゃないが、中判用レンズとしては本当に小さいし、装着時の出っ張りが最小限に抑えられるフジツボ型レンズフードの造形もかなり素敵だ。あと、GFX 50RはコントラストAFオンリーなので、フォーカスが繰り出し式のGF63mmなんかだとAFスピードがどうしても遅め。でもこのレンズはリニアモーターのインナーフォーカスなので、けっこう快適なAF速度が得られちゃうのが嬉しい。写りについては解像やヌケのよさはもちろん、とにかく立体感がスゴくて、中判ならではの奥行き感のある描写がたまらない。

購入してからは日常的なスナップ撮影のほか、待望だった自転車移動の撮影行にも使ってみたけど、思った通りの使い心地でウチにあるレンズの中でも稼働率はけっこう高い。もともとスナップフレンドリーなGFX 50Rの戦闘力をアップさせるアイテムとしてもGF50mmの効用は抜群だ。

iPhoneを含めてあらゆるフォーマットのカメラを愛用しているが、GFXの写りはやっぱり別格。こういう超高画質カメラが日常使いできちゃうのは面白い
GFX 50R / GF50mmF3.5 R LM WR / 絞り優先AE(F3.5・1/80秒・+0.7EV) / ISO 1600

近況報告

デジタルカメラマガジンで自転車のフレームビルダーさんを取材させてもらったんだけど、その素晴らしい仕事ぶりを見て思わず「ボクにも一台お願いします」。既製品には絶対無い100%自分仕様の素敵な自転車が来年出来上がる予定でとにかく楽しみ。

河田一規

(かわだ かずのり)1961年、神奈川県横浜市生まれ。結婚式場のスタッフカメラマン、写真家助手を経て1997年よりフリー。雑誌等での人物撮影の他、写真雑誌にハウツー記事、カメラ・レンズのレビュー記事を執筆中。クラカメからデジタルまでカメラなら何でも好き。ライカは80年代後半から愛用し、現在も銀塩・デジタルを問わず撮影に持ち出している。