写真展レポート
日本レース写真家協会 報道写真展:COMPETITION
70年代から現代までのモータースポーツの名場面を展示
2025年2月18日 19:08
日本レース写真家協会(JRPA)による報道写真展「COMPETITION」が2月18日(火)、キヤノンギャラリー銀座で行われている。
2024年に開催された同名の展示に続き、主にそのシーズンのモータースポーツシーンを捉えた作品を中心に構成。今年は49点を壁面展示し、ディスプレイでは97点を上映。70年代から現代に至るまでのレースの感動と興奮を伝えている。
展示内容について、JRPA会員の高橋学さんは「報道写真展という形なので、基本的には昨シーズンのものを中心に展示しています。しかしコロナ禍でレースが開催されなかった時期に『古い作品も入れてみよう』というのがきっかけで過去の作品も展示するようになりました。それが来場者から絶賛されたので、現在は昨シーズンを中心に構成しながら、歴史的価値のある古い作品も積極的に展示する方向になっています」
最も古い作品は1973年のF1世界選手権モナコGPで撮影したF1ドライバー、ジャッキー・スチュワートを捉えた貴重なカットだという。会場ではフィルム作品から、最新機種で撮影した作品に至るまで、約半世紀におよぶモータースポーツシーンが楽しめる。
作品選定では、重複を避けるため「チャンピオンが決まった瞬間」など同じシーンが並ばないよう配慮した。会員それぞれの「昨シーズンの傑作」が並ぶ形となり、様々なレースシーンとドラマチックな瞬間が詰まった展示内容となっている。
キヤノンギャラリー銀座では、撮影した会員自らが解説するギャラリートークを2回開催予定だ。日程は2月22日(土)と3月1日(土)の各15時〜。
2月22日(土)の登壇者は、小林稔、赤松孝、熱田護、松本浩明、窪田有希、田中秀宣、金子博、高橋学。モータースポーツファンなら誰もが知る著名カメラマンたちが一堂に会する貴重な機会となる。3月1日(土)の登壇者はまだ未定とのことだ。
「作品を見ながら裏話をするのですが、かなり裏の裏だったり、普段は語られない撮影秘話まで披露して、それが毎回大好評です」(高橋学さん)。参加人数の制限はなく、会場に入れれば聴講可能だが、例年、立ち見の参加者も出るほどの人気企画だという。
参加者からの質問内容は撮影テクニックに限らず、プリント方法や決定的瞬間の捉え方、撮影ポジションの確保方法まで多岐にわたる。特に夜景撮影に苦労している方からの質問が多いという。
開催期間
キヤノンギャラリー銀座
- 開催日時:2025年2月18日(火)~3月1日(土)
- 開催時間:10時30分~18時30分
- 休館日:日曜、月曜、祝日
- ギャラリートーク:2月22日(土)15時00分~16時00分/3月1日(土)15時00分~16時00分
2月22日(土)登壇者:小林稔、赤松孝、熱田護、松本浩明、窪田有希、田中秀宣、金子博、高橋学
3月1日(土)登壇者:未定 - 場所:東京都中央区銀座3-9-7
キヤノンギャラリー大阪
- 開催日時:2025年4月15日(火)~4月26日(土)
- 開催時間:10時00分~18時00分
- 休館日:日曜、月曜、祝日
- 場所:大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト1F