写真展告知

コンタクトプリントからみる新山清の眼

(c)2024 Kiyoshi Niiyama

Jam Photo Galleryでは、故・新山清氏の写真展「コンタクトプリントからみる新山清の眼」を2024年1月16日(火)から実施する。

主観主義写真で知られ、アマチュアリズムを貫いた写真家の新山清氏。同展では、氏自身が焼いたプリント作品と一緒にコンタクトプリントも展示する。

写真家が1枚の作品を完成するまでの道すじをコンタクトプリントを通じて辿りながら、美しいヴィンテージプリントが楽しめる内容。

フィルム時代のコンタクトプリントは写真家の撮影プロセス、被写体へのアプローチ、写真家の心理まで探ることができます。また、引き伸ばされたプリントを同時にみることで写真家の視点が一層浮き上がります。

主観主義写真に於いて重要な写真家として海外でも高く評価されている新山清。特に風景写真を好んで撮影していた新山は「自分のからだにじかに感じる風景の内面的なものを写したい」と語っていたように、被写体そのものに頼り過ぎず、常に自身の視点でものを見ることに重視していました。新山のコンタクトプリント見ると、同じ風景や物であっても少しずつ角度や距離を変えながら慎重にフレーミングしているようすがうかがえます。一方、プリント作品は大胆なトリミングが目立ちます。写真となった風景を暗室作業によってさらに自分だけの風景へと完成させようとする新山の執着と柔軟さが見て取れます。

写真展情報

会場

Jam Photo Gallery
東京都目黒区目黒2-8-7 鈴木ビル2階 B号室

開催期間

2024年1月16日(火)~1月28日(日)

開催時間

12時00分~18時00分(日曜日は17時00分まで)

休廊

月曜日

作者プロフィール

1911年愛媛県生まれ。理化学研究所勤務、ペンタックスサービスセンター所長を経て、アマチュア写真家の指導に尽力していた1969年凶刀に倒れ58歳という若さで早世した。没後は長男・洋一氏によって国内外での写真展を数多く開催している。ドイツ・ベルリンのキッケンギャラリーの契約作家でもあり、海外での評価も高い。