写真展告知
写真展:新山清の世界「生きとし生けるもの」
2019年10月17日 07:00
本展では新山清ファンであり、弊ギャラリー主宰の写真家・鶴巻育子セレクトによる「新山清の世界」をヴィンテージプリントとモダンプリントの両方で構成した展示をいたします。
新山清が撮影に最も精を出したのは風景だそうですが、スナップ、スポーツ、静物、花や人物、そしてヌードとありとあらゆる被写体に目を向けていて、強い好奇心の持ち主であることが伺えます。アマチュアイズムの自由奔放さと、鋭い観察力で切り取られているのが新山清作品の特徴と言えます。私が厖大な作品を拝見し目に留まったのは、生き物が被写体となっている作品でした。被写体そのものの生命力やかわいらしさやを表現しているのではなく、新山清にとって生き物ですら、造形美として捉えているところに興味を抱きました。新山清の独特な造形センスを感じ意識しながら、これまでの「新山清写真展」では見られなかった遊び心のある構成を心がけました。
会場
Jam Photo Gallery
東京都目黒区目黒2-8-7 鈴木ビル2階 B号室
開催期間
2019年10月29日(火)~11月10日(日)
開催時間
12時00分~19時00分(日曜日は17時00分まで)
休廊
月曜日
ギャラリートーク
11月4日(月)14時00分~16時00分
【ハービー・山口が分析する新山清作品の魅力】要予約
作者プロフィール
1911年愛媛県生まれ。主観主義写真作品を数多く残し、アマチュアイズムを貫いた写真家。
1958年ペンタックスサービスセンター(旭光学)に入社。全日本写真連盟役員、東京写真研究会審査員などを務め、アマチュア写真家の指導に尽力した。
1969年凶刀に倒れ58歳という若さで早世。
没後は、長男・洋一氏によって国内外での写真展を数多く開催している。
ドイツ・ベルリンのキッケンギャラリーの契約作家でもあり、海外での評価も高い。