写真展告知

茂手木秀行写真展「星天航路」

(コニカミノルタプラザ)

©Hideyuki Motegi

日本国内で撮影した星景写真。天体写真向きな快晴の晩のみではなく、雲の多い日や、日常的な風景である電線や道路越しに撮影されたカット、その対比であり不思議さや恐さを象徴する夜の海でのカットで構成した。いわゆる絶景で撮られた星景写真のように美しい星空を楽しんでもらうものではなく、少年の頃見たSF映画や怪獣映画のシチュエーションの不可思議さや、幼年の頃感じた夜への恐怖が時間をへて変性し、原風景あるいは好きな風景へと転じた様を感じてもらいたいと思う。

星を見にいくことは、日常生活の中で少しだけ特別なことであるが、それを誰とどのように見に行ったのか。

親に手を引かれ怖い夜道を歩きながら見上げた空には電線と天の川があった。友人と夜の海にでかけふざけ遊んでいる時ふと明るく美しい星が波間に写り皆で息を飲んだ。そんな誰にでもどこにでもある思い出を本作品につなげてみて貰いたいと思っている。また、日本国内でもまだこれだけ星を見る、撮ることができるのだということも見ていただきたい点である。

茂手木秀行写真展「星天航路」|コニカミノルタ

会場・スケジュールなど

  • ・会場:コニカミノルタプラザ(ギャラリーB)
  • ・住所:東京都新宿区新宿3-26-11新宿高野ビル4階(フルーツの高野4階)
  • ・会期:2017年1月14日(土)~1月23日(月)
  • ・時間:10時30分~19時(最終日15時まで)
  • ・休館:会期中無休
  • ・入場:無料

作者プロフィール

日本大学芸術学部卒業後、マガジンハウス入社。24年間フォトグラファーとして雑誌「クロワッサン」「ターザン」「ポパイ」「ブルータス」を経て2010年フリーランスとなる。
1990年頃よりデジタル加工を始め、1997年頃からは撮影もデジタル化。デジタルフォトの黎明期を過ごす。
2004年/2008 年雑誌写真記者会優秀賞。APA 正会員、JPS 正会員。

個展

2005年「トーキョー湾岸」
2007年「ScenicMiles 道の行方」
2008年「RMCalifornia」
2009年「海に名前をつけるとき」
2010年「海に名前をつけるとき D」「沈まぬ空に眠るとき」
2012年「空のかけら」