イベントレポート

佐藤倫子さんが勧めるLeofoto三脚の魅力とは

女性でも扱いやすいサイズなのにしっかりした剛性感

写真撮影の周辺機材として重要なポジションにあるのが三脚。しかしながら、分かってはいるけど今ひとつ購入に踏み切れなかったり、持ってはいるけど何となく使う機会が少なかったりするのが実際のところではないだろうか。

原因は重く大きいので持ち運びに不便なところにある。それなら軽く小さい三脚を使えばよいのであるが、そうした製品は、えてして重量級のカメラやレンズを固定するのほどの耐荷重性がなく、かえって写真のブレを増幅してしまったりする。

そうした悩みが深まっていたところ、コンパクトながら高剛性なLeofoto「LS-254C」という三脚があり、しかも写真家の佐藤倫子さんが主催する撮影会にあわせて体験会が行われるという話をキャッチしたので、これがチャンスとばかりに筆者も参加させていただいた。

佐藤倫子さん

Leofoto LS-254Cとは

ここで今回紹介するLeofoto LS-254Cの解説をしておこう。まず、「Leofoto」とは何か? であるが、これは中国の三脚ブランドの名前である。日本の株式会社ワイドトレードが総代理店となって輸入をしている。

LS-254C +LH-30(収納時)
LS-254C +LH-30(伸長時)

Leofotoについては当サイトの記事に詳しいレポートがあるので、ぜひあわせて読んでもらいたい。

Leofotoが造る三脚の中にあって、LS-254Cはコンパクトなサイズと堅牢性を兼ね備えた「レンジャーシリーズ」に属する最新モデルである。シリーズ名からも何となく連想できるように、旅行カバンにおさまる程のコンンパクトさが特徴。それでいて高品質な10層巻きのカーボンファイバー製なので軽く丈夫、というオールラウンダーな三脚なのである。しかも自由雲台LH-30とのセットでとってもお得である。

そうはいっても、この手の三脚は言うほど剛性感がなくて結局のところいまいち使えないんでしょう? などと思う人もいるかもしれない。実はそこがポイントで、そう思った人に対して期待を裏切らない“三脚の良さ”を提供してくれるのがLS-254Cなのである。

佐藤倫子さんとLeofoto LS-254C

佐藤さんはもともと某大手化粧品メーカーの宣伝部に所属するプロカメラマンであった。スタジオでの超シビアな撮影を手掛けていた経歴上、以前から三脚の使用は必須であったという。

しかし、どちらかと言えば小柄な体格の女性カメラマンである佐藤さんにとって、大型のカメラを固定する三脚もまた大型で、たとえそれが必須機材であると言っても(持ち運びは)重労働に他ならず、また取り扱いには非常な危険を伴うことがあったのも事実だった。

実際に聞いた話としては、どれもご自身の不注意から起こったことではあるものの、スタジオでの三脚使用中に指を挟んで大けがをしたり、三脚をもっての移動中に周囲に迷惑をかけてしまったり(オブラートに包んでいるけど、いずれも聞いた話は結構な大惨事)といった事件が多くあったそうだ。

そんな山ほどの辛い経験をしてきた佐藤さんがある日紹介された三脚こそがLS-254Cだった、というわけだ。「これならセミナーに参加してくれている参加者にも自信をもって勧められる」というわけである。

佐藤倫子さんの写真教室に参加

今回同行させていただいたのは「rinphoto」と名づけられた佐藤さんが主催する写真教室の撮影会。佐藤さんと一緒に写真を通して交流する場として、撮影会や講評会を月1度のペースで開かれている。

さまざまなタイプの撮影会を催していると聞く同会で、同行させていただいた日はモデル撮影を主体としたポートレート撮影であった。

ともすると「ポートレート撮影に三脚がいるの?」と思えるかもしれない。事実、普段は機動力を活かして手持ちで撮影する参加者が大多数だともいう。しかし、そこはさすがのrinphoto。「今日はお勧めの三脚をたくさん用意してもらっているので、どんどん使ってみてください」という佐藤さんの説明を聞き、多くの参加者が貸し出し用のLS-254Cを使ったポートレート撮影に挑戦していた。

実体験を通じて「なぜ三脚が必要なのか?」、「どのように写真に役立つのか?」を塾考するrinphotoの参加者。

佐藤さんは今回の撮影会に先立ってLS-254Cの良さをひろめているのであるが、その話を聞いていち早く購入し、すでにさまざまな撮影で活用しているという男性の方もいた。

三脚特別講座が開かれる

撮影会中は参加者にLS-254Cを自由に使ってもらっていた佐藤さんであるが、この日は三脚の貸出体験会も兼ねているということもあって、撮影会終了後に三脚撮影についての特別講座が開かれた。

「rinphotoの撮影会では三脚使用にこだわらず自由に撮影してもらっていたので、皆さんも手持ちで撮影する機会が多かったと思います。でもスタジオカメラマンだった私の撮影スタイルの原点は、あくまで三脚を使った撮影。構図は常にカメラを三脚に据えて確実に作ってきました」と佐藤さん。「手持ちで素早く撮ることも大切ですが、以前から、三脚を使って慎重に構図を作る大切さも知って欲しかった」と話をつづけた。

しかし、前述の危険な体験をしてきたこともあって、大きく重い三脚の使用を教室の参加者に勧めるのには躊躇う気持ちがあったそうだ。だからといって、小さな三脚では持ち運びには便利であっても満足できるだけの強度がなく、確実にカメラを固定することができなかった。

「LS-254Cならコンパクトで軽いのにシッカリしているので、気軽に三脚を使った本格的な撮影ができます。最近この三脚に出会ってすっかり気に入ってしまったので、皆さんにも知ってもらおうと企画したのが今日の撮影会です」

rinphotoのメンバーは男性だけでなく女性も多い。ご自身が第一線の女性写真家として活躍され、切実に苦労されてきた佐藤さんの言葉だけに説得力は絶大だったようだ。

真剣に佐藤さんの解説を聞いていたrinphotoメンバーの皆さん。今度は先を争うように貸し出し用のLS-254Cにカメラを装着し、再度のモデル撮影に臨んでいた。つい先ほど撮影会が終わったばかりでお疲れのはずなのに、驚くほど熱心な行動力と探求心である。

LS-254Cを使ってみて

そんな三脚特別講座がひと段落したところで、rinphotoメンバーの方々に試用した感想を聞いてみたところ、以下のような意見が集まった。

・手持ちよりも構図に対して意識を高く持つことができ楽しかった。
・思い通りに構図を固定できるのでピント合わせや露出の設定に集中できた。
・思ったよりもずっと軽くてしっかりしているので構図の変更や場所の移動も簡単だった。
・目や手を離せるのでモデルさんとの会話がしやすくカメラも操作しやすかった。
・三脚自体の操作がしやすく撮影の邪魔になることがなくサポート力が高い。

三脚を使ったポートレート撮影は初めてという方が多かったが、軽いながらも高い剛性と精度をもったLS-254Cの有効性を十分に確かめられたようだった。

また、今回の参加者の中から、特にLS-254Cをお勧めしたい女性2人と、すでにLS-254Cを購入して活用しているという男性1人の声も聞くことができたので、以下で紹介しよう。

坂巻ひとみさん

重い一眼レフカメラもしっかり固定できて簡単に構図を決めることができました。撮影に三脚をもっていくことを躊躇することも多かったのですが、この軽さなら私でも気軽に持ち運ぶことができると思います。これまで三脚を使わなかった撮影にも、ちゃんと三脚を使ってみようという気持ちになりました。

神崎玲子さん

野鳥の撮影などで大きなカメラとレンズを複数台もっていくことがあります。さらに大きくて重い三脚をもっていくのは女性の私にとって本当に大変なことですけど、LS-254Cならそんな苦労もなく撮影に出かけられますね。自由雲台は使い慣れていないので、はじめは戸惑いましたが、慣れてみたら便利だと分かりました。大きな望遠レンズも安心して固定できます。

H・Hさん

以前、佐藤先生からLS-254Cを紹介してもらったことがあり、これはと思って、すぐに買いました。期待通りコンパクトで丈夫なので満足しています。小さいながら花火や風景などでの長時間露光でもブレることなく綺麗に写真を撮ることができるので大活躍です。他に持っている大きな三脚の出番はすっかり減ってしまいました。男心をくすぐるギミックやオプションがたくさん用意されているところも楽しくていいですね。

まとめ

やや余談になるかもしれないが、撮影会中、佐藤さんにLS-254Cのデザインについて訊ねてみたところ「そう! デザインも気に入っているんですよ。スタイリッシュなので撮影の意欲を出してくれます」と答えてくれた。機能性だけでなくデザイン性も、女性の機材選びでは重要なポイントになるということだ(もっともそれは男性も同じではあるが)。

デジタルカメラの高感度特性や手ブレ補正機能が大きく進化した現在でも、安定した構図を実現するために三脚が必須であることに変わりはない。そうはいっても持ち運びが大変で、ついつい躊躇してしまうのも三脚なのであるが、コンパクトながらも高剛性・高精度なLS-254Cなら、ずっと気軽に三脚を使った撮影ができるのである。

今回、rinphotoメンバーの皆さんがLS-254Cでポートレート撮影をする際に、ほとんどの方がファインダーでなく液晶モニターによるライブビューで撮影していることが印象的だった。かつての大判カメラがそうであったように、カメラ背面に映し出された映像と三脚との相性は抜群によい。フルサイズミラーレスカメラが活況を呈している今、タッチ操作によるライブビュー撮影は、ますます一般化するだろう。LS-254Cのような高機能な三脚に対する需要が、さらに高まっていくことは容易に想像できることである。

曽根原昇

(そねはら のぼる)信州大学大学院修了後に映像制作会社を経てフォトグラファーとして独立。2010年に関東に活動の場を移し雑誌・情報誌などの撮影を中心にカメラ誌等で執筆もしている。写真展に「イスタンブルの壁のなか」(オリンパスギャラリー)など。