イベントレポート

【CP+】中国発の高精度三脚「レオフォト」がお目見え

アルミ削り出しパーツを多用 カーボンは最多クラスの10層巻き

ワイドトレードのブースでは、このほど輸入を始めた中国の三脚メーカー「レオフォト」(Leofoto)の製品を展示していた。CP+では初登場となる。

昨今は、日本でも高品質と認められる中国の三脚ブランドがいくつか登場しているが、このレオフォトもそうした謂わば“中国高品質組”の一員のようだ。

レオフォトでは、ミニ三脚から大型タイプまで多数のラインナップを揃えるが、ここでは比較的小型のモデル「LS-254C+LH-30」を例に紹介する。すでに一部店舗で販売を開始しており、希望小売価格は税別5万4,000円。

本体などの金属部分はアルミの削り出しで、精度の高さを感じさせる仕上がりとなっている。実際、ボール雲台の動きはスムーズで軽くロックするとしっかり止まっていた。

軽量化のためにマグネシウムを含む鋳造パーツで作るメーカーも多いが、レオフォトは多少重くなっても衝撃に強い削り出しにこだわっているという。

4段で全高は1,200mm。重量は0.93kg。耐荷重は8Kgとなっている。カーボンパイプを採用しており、巻数は最多クラスの10層巻きとなっている。

このクラスとしては珍しく、センターポールが無いのが特徴となっている。センターポールはブレの原因になるとして使わないユーザーも多く、外してしまった方が軽量化や収納時のコンパクトさに繋がるためという。オプションとしてセンターポールを取り付けることも可能となっている。

付属の自由雲台もアルミ削り出しという。表面は硬質アルマイト処理をしている。コインで引っ掻くデモを見たが傷は残らなかった。また、ノブ類も全て削り出しでゴムなどを巻いていない。これはゴムは時間が経つと空転したり切れたりするためという。クイックシューはアルカスイス互換。

三脚本体には横方向に1/4ネジ穴がありオプションのアームを接続して様々なアクセサリーを付けることが可能となっている。スマートフォン用のホルダーも用意されており、スマホを併用しながらの撮影に便利そうだ。

三脚上部の雲台を取り付けるためのネジの仕組みも面白い。雲台のネジ穴は1/4と3/8の2種類があって、一般的には雲台に合わせてネジを変える必要がある。しかし、この三脚は1/4ネジの外側に押すと引っ込む3/8ネジが付いているので、どちらのネジサイズの雲台でもそのまま着くようになっている。

また本体と脚を繋ぐ部分には真鍮のワッシャが入れてある。これは、接続部分とは異なる金属のワッシャにすることで、動きがスムーズになる工夫とのことだった。

さらに脚パイプの接続部分のコマと呼ばれるパーツは通常別になっておりパイプに被さる構造だが、レオフォトでは脚パイプにくっつけてあるのがポイントになっている。誤ってロックネジを回しすぎて脚が脱落した場合でも簡単に元に戻せるそうだ。

ブースでは写真家の茂手木秀行さんと上田晃司さんによるステージも予定されているので、興味のある方は訪れてみてはいかがだろうか?

本誌:武石修