イベント告知
「写真フィルムからよみがえる原爆の記録と記憶」展の記念講演が開催
「ヒロシマ三部作(人・風景・物)」の土田ヒロミ氏も登壇
2025年7月25日 10:09
日本写真保存センターが開催する写真展「写真フィルムからよみがえる原爆の記録と記憶」の開催を記念して、関連した内容の講演が行われる。
写真展「写真フィルムからよみがえる原爆の記録と記憶」は、広島・長崎への原爆投下から復興への過程を記録した作品約50点を展示するもの。被爆80年の本年に当時の貴重な作品を観賞することで、写真による記録の価値と、写真原板を適切に保存する意義を考えるきっかけになりそうだ。
写真展の会期中、記念講演が計2回行われる。「ヒロシマ三部作(人・風景・物)」で知られる土田ヒロミ氏による講演もある。
会場は東京都写真美術館。写真展が行われるアイデムフォトギャラリー「シリウス」とは別の場所になるため注意されたい。
記念講演1『写真原板が社会に与えた影響について、写真史・博物館それぞれの視点』(東京都写真美術館共催)
日時
2025年8月2日(土)10時30分~12時45分
会場
東京都写真美術館 1Fホール
概要
写真の黎明期から現代に至るまで、写真原板(フィルム)は社会の記録、文化の伝承、芸術表現の基盤としての役割を果たしてきました。本講演では、近代から続く写真報道に詳しい写真史研究家で学術博士の白山眞理氏と、博物館における写真資料の保存・活用を専門とする田良島哲氏が、それぞれの視点により写真とその原板が社会に与えた影響について踏み込みます。
登壇者
- 白山眞理:博士(学術) 前日本カメラ財団調査研究部長。多年に亘り、日本工房、華北交通、写真協会など1930-40年代ネガを発掘・解明し展覧会や著書で発表。
- 田良島哲:東京文化財研究所 客員研究員。東京国立博物館で資料情報のデジタル化による管理と活用に従事し、特に作品、資料の画像情報公開の充実を図った。
タイムスケジュール
- 10時00分:開場・受付
- 10時30分〜11時10分:①白山眞理氏講演『写真原板から読み取る表現と社会』
- 11時20分〜12時00分:②田良島哲氏講演 『文化を語り継ぐ 博物館の写真原板』
- 12時00分〜12時30分:③セッション 白山眞理氏と田良島哲氏『写真原板の過去・現在・未来』
- 12時30分〜12時45分:質疑応答
申込
応募フォーム(180名先着順)
https://business.form-mailer.jp/fms/d1e61d97294575
料金
無料
記念講演2:『写真家・土田ヒロミが50 年間向き合い続けた「ヒロシマ」』 (東京都写真美術館共催)
日時
2025年8月9日(土)10時20分~11時50分
会場
東京都写真美術館 1Fホール
概要
土田ヒロミ氏が1970年代から撮影を続ける「ヒロシマ三部作(人・風景・物)」。被爆80年の今年、これまでの集大成として、プロジェクトの起点から現在までを語ります。
登壇者
- 土田ヒロミ:写真家。代表作『自閉空間』『ヒロシマ三部作』『土田ヒロミのニッポン』。写真集『俗神』『砂を数える』『フクシマ2011-2017』など。太陽賞受賞、伊奈信男賞受賞、土門拳賞受賞、日本写真協会賞功労賞受賞など受賞歴多数。
タイムスケジュール
- 10時00分:開場・受付
- 10時20分〜11時50分:講演『写真家・土田ヒロミが50 年間向き合い続けた「ヒロシマ」』
申込
応募フォーム(180名先着順)
https://business.form-mailer.jp/fms/cf4f2863294578
料金
無料