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キヤノン「PowerShot SX50 HS」のラバー部材が変色する可能性

無償交換で対応

 キヤノンは12月24日、コンパクトデジタルカメラ「PowerShot SX50 HS」の一部で、ビューファインダーのラバー部材が短期間で白く変色する可能性があると発表した。

 2013年9月~11月に生産した一部で本現象が発生するという。変色の原因物質は「ビス(N,N-ジメチルジチオカルバミン酸)亜鉛」で、製造工程で誤って使用された加硫促進剤によって、高温・高湿の影響で他の物質との化学変化が生じたとする。

 当該のカメラについては、ビューファインダーのラバー部を無償交換する。電話で引き取りを依頼するか、サービスセンターまたは修理センターに申し込む。納期は1週間程度。年末年始の休業を挟む場合は2014年1月8日以降の返却となる。

 対象となるシリアル番号は、左から1および2桁目の数字が“69”“70”“71”。

 析出されるビス亜鉛は微量だが、皮膚に付着した場合に、個人の体質や体調によっては、まれにアレルギー性皮膚反応が出る、または同成分が付着した手で眼をこすったような場合に眼が赤くなるなどの症状が出る可能性があるという。同社では白く変色した部分に触れた場合には、触れた部分を水で洗い流すよう呼びかけている。

 SX50 HSは、35mm判換算24-1,200mm相当の光学50倍ズームレンズを搭載するレンズ一体型デジタルカメラ。発売は2012年9月27日。実勢価格は4万800円。

(本誌:武石修)