【フォトキナ】オリンパス、前日イベントで「E-PL5」「E-PM2」「XZ-2」など披露
オリンパスは、フォトキナ2012の開催前日に同ブースにてプレスカンファレンスを開催。国内でも同日発表された新機種などがお目見えした。
既報の通り、OLYMPUS PEN Lite E-PL5、OLYMPUS PEN mini E-PM2、XZ-2、ボディーキャップレンズBCL-1580などが発表された。
さらに、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8の開発発表も行なわれた。フォトキナ会場で参考出品される予定。既存のM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8と異なり、開放F値をF1.8とし、金属外装を採用する。
開発発表の17mm F1.8レンズ。12mm F2のようにリングを上下する機構を備える。 |
■新ブランド「STYLUS」をアピール
オリンパスイメージング社長の小川治男氏が登壇。同社デジタルカメラの現行ラインナップを紹介した。
オリンパスイメージング社長の小川治男氏 | 同社のブランドラインナップ |
小型ながら優れた描写力が特徴という一眼レフシステムのフォーサーズ、レンズ交換式ミラーレスカメラPEN、2012年にローンチしたEVF付きミラーレスのOLYMPUS OM-D E-M5を挙げた。
同社は4年前のフォトキナでマイクロフォーサーズ機のモックアップを披露したが、小川氏はそのモックを示しながら「他社にもミラーレスのこうした製品はあるが、すべてはこのモックアップから始まったと思っている」と述べた。
E-M5は「フルサイズにも劣らない優れた描写力」を特徴とするが、中でも最大の特徴とする防塵防滴についてデモを実施。改めて自信を見せた。
E-M5に水をかけ、問題なく撮影できることを示すデモ | 4年前のフォトキナで披露したモックアップを手にする小川氏。同社マイクロフォーサーズ第1号機の開発にあたり、第2候補だったというデザイン。(第1候補がE-P1) |
また、同社が最初に作ったマーケットというひとつにタフネス性能を持つコンパクトカメラがある。Tough TG-1はミラーレス機のエンジンが入っており、高画質でも訴求する。
続いて、新ブランド「STYLUS」(スタイラス)を発表。5つのプロダクトエッセンスとともに、「ユニークネスの追求という思い」があると小川氏は述べた。
新ブランドSTYLUSを発表 | 同ブランドを冠する製品のポイント |
■スマホ連携も意識したPENシリーズを披露
同社が実施するキャンペーンに「OM-D testimonials」がある。感情的なアプローチというアイデアから実施するキャンペーンといい、日本からは宮崎あおいさんが起用されているが、今回のプレスカンファレンスの会場にはその中からクリエイティブディレクターのトーマス・ハヨ氏が登場した。
OM-D testimonialsのメンバー | トーマス・ハヨ氏。E-M5の小型ボディのメリットなどを解説 |
トーマス・ハヨ氏はE-M5の印象として、一眼レフカメラよりコンパクトのため、いつでも持っていくことができ、“Big SLR”を向けると警戒してしまうような被写体へのアプローチも容易だと語った。
お気に入りのレンズはスナップに向くという12mm F2だそうで、45mm F1.8、75mm F1.8も美しいボケ表現が得られるとしていた。
会場ではOM-Dにも対応する新レンズとして「M.ZUIKO DIGITAL ED 60mm F2.8 Macro」を発表。続いて新ボディ「OLYMPUS PEN Lite E-PL5」、「OLYMPUS PEN mini E-PM2」も披露された。新ボディの詳細については国内リリースに関する既報記事をご覧いただきたい。
以前からモックアップ展示などを行なっていた60mm F2.8を正式発表 | 早速60mmマクロレンズを装着してみるハヨ氏 |
自分撮りに向くというチルト式モニター | 撮影デモを実施 |
OLYMPUS PEN Lite E-PL5。同日開発発表した17mm F1.8のレンズを装着している | 同社カメラのAF速度をアピール |
グリップは交換可能に | 視認性を高めたモニターも特徴とする |
無線LANメモリーカードのFlashAirおよびEye-Fiに対応 |
OLYMPUS PEN mini E-PM2も披露した |
また、アクセサリーとして「ボディキャップレンズ」を発表。マイクロフォーサーズ規格のレンズではなく、アクセサリーの一種という位置づけのようだ。フォーカス操作はMF。小川氏はカンファレンス終了後、同製品について「ここまで薄いとパンケーキというより“クッキー”レンズと言ったほうが似合うかもしれない」と話していた。
ボディキャップレンズ。スペックは15mm F8 |
下側にフォーカシングレバーを備える |
ブラックの「M.ZUIKO DIGITAL ED 12mm F2」も披露 | E-M5ブラックに装着したところ |
被写界深度目盛りの表示が際立つ |
小川氏はフォーサーズに関する質疑応答の中で、「Eシステムについては複数のモデルを考案している」とし、「間違いなくEシステムのレンズを活かすボディの開発を進めている」と述べた。
■XZ-1後継がSTYLUSブランドで登場
カンファレンスでは、マイクロフォーサーズ機に続いてSTYLUSブランドの高級コンパクト「STYLUS XZ-2」を発表。発売済みの高級コンパクト機XZ-1に続くモデル。
STYLUS XZ-2 |
レンズはi.ZUIKO DIGITAL銘の35mm判換算28-112mm相当F1.8-2.5の4倍ズームレンズを搭載。E-P3のような着脱可能グリップを採用し、3種類のカラーを用意するという。
有効1,230万画素の裏面照射型CMOSセンサーを採用。画像エンジンはTruePic VI。最高感度はISO12800。ステレオ音声付きの1080p動画記録に対応。センサーシフト式手ブレ補正機構を備える。
液晶モニターは3型92万ドットのチルト式。タッチAFに対応する。撮影機能にはライブガイドとi-Autoを継承。11種類のアートフィルターとアートフィルターブラケティングに対応する。
E-PL5と同様、無線LANメモリーカードのFlashAirとEye-Fiに対応。スマートフォンやタブレット端末との連携を意識している。
XZ-2のカットモデル | 赤いグリップを装着したところ |
2012/9/17 21:51