オリンパス、F1.8-2.5ズームレンズ搭載の「STYLUS XZ-2」

〜バリアングル液晶を新たに搭載。グリップの着脱も

 オリンパスは、F1.8-2.5の大口径標準ズームレンズを搭載したレンズ一体型デジタルカメラ「STYLUS XZ-2」を10月下旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は6万5,000円前後の見込み。



 同社が2011年2月に発売した「XZ-1」の後継モデル。撮像素子を変更した他、新たに上下可動式の液晶モニターを採用(XZ-1は固定式有機EL)。レンズ周囲のコントロールリングを「ハイブリッドコントロールリング」に強化した。

 なお「STYLUS」(スタイラス)は、同社の新たな統一ブランド名。

 撮像素子は有効1,200万画素の1/1.7型CMOSセンサー。XZ-1は1/1.63型CCDセンサー、有効1,000万画素だった。RAW記録にも対応。引き続き、撮像素子シフト式の手ブレ補正機構を搭載する。

 画像処理エンジンはTruePic VI。感度はISO100-12800。

 レンズは焦点距離28-112mm相当(35mm判換算)F1.8-2.5の光学4倍ズームで、スペックはXZ-1と同等。内蔵NDフィルターも継承している。

 最短撮影距離は広角端5cm、望遠端20cm。スーパーマクロモード(広角端固定)では1〜60cmでの撮影が可能。



 レンズ部根元にあるコントロールリングは、今回からクリックありとクリックなしのどちらかを選べるハイブリッドコントロールリングに進化した。前面右手下側のレバーで切り替える。例えば、ISO感度を割り当てているときはクリックあり、マニュアルフォーカスを割り当てているときはクリックなしといった具合に使い分けられる。オリンパスでは世界初としている。

 また、前面と背面にファンクションボタンが新設された。ファンクションボタンで任意の機能を呼び出し、コントロールリングで設定するといった使い方ができるという。

 背面モニターは3型可動式約90万ドット。XZ-1の固定式有機ELから液晶方式になった。さらに今回よりタッチパネルとなり、「タッチAFシャッター」などの操作が行なえる。

 記録メディアはSDXC/SDHC/SDメモリーカード。Eye-Fi、FlashAirもサポートする。

 アートフィルターはOLYMPUS OM-D E-M5と同等の11種類。水準器は2軸。

 OLYMPUS PEN E-P3を思わせる着脱式のグリップも特徴。XZ-1のように、グリップのないすっきりした見た目にもできる。別売でプレミアムグリップXGC-2(3,150円)も装着可能。カラーは3色から選べる。

 動画記録は1,920×1,080/30fps、H.264/MPEG-4 AVCに対応。

 引き続きホットシューを搭載。FL-36R、FL-50R、FL-300R、FL-600Rとの組み合わせで、ワイヤレスRCフラッシュシステムに対応する。

 EVFはVF-2とVF-3が装着可能。PENPAL PP-1への対応情報は同社のサイトにない。

 レンズ周りのオプションとしては、既存のテレコンバージョンレンズTCON-17Xや、自動開閉レンズキャップLC-63Aも利用できる。

 外形寸法は113×65.4×48mm。質量は346g(充電池、メモリーカード込み。CIPA準拠)。XZ-1にあった本体色ホワイトがなくなり、ブラックのみとなった。




(本誌:折本幸治)

2012/9/17 19:16