ニュース
360°ドローン「Antigravity A1」で文化遺産をデジタル保存するグローバルプロジェクト
現場への影響を最小限に
2026年4月24日 12:09
Insta360の支援を受けて設立されたAntigravityは4月23日(木)、同社の映像技術を用いて世界各地の文化遺産をデジタル化・保存するグローバルプロジェクト「Project ETERNAL」を発表した。
360°全景撮影技術と、複数の写真から3Dモデルを生成する「3Dガウススプラッティング(3DGS)」を活用し、ユネスコ世界遺産から個人の大切な場所までを没入感のあるデジタルレガシーとして保存するという取り組み。文化遺産保護NGOであるCyArkなどと連携して展開される。
プロジェクトには2つの理念を掲げている。その1つが同社の360°ドローン「Antigravity A1」を用いた「非介入型保存」だ。249gの軽量ボディを活かし、歴史的建造物などの繊細な環境においても、影響を最小限に抑えながら高精度な記録が可能としている。物理的な干渉が伴う従来の地上設置型デバイスでは困難だった屋上や高木の頂部などの視点も補完し、歪みのない3Dモデルを構築できるという。
2つ目が「技術の民主化」。一般ユーザーでもシンプルな飛行で3DGSに必要な素材を収集できるエコシステムを構築する。3DGSプラットフォーム「Splatica」との提携により、360°動画を簡単に3Dモデルへ変換できる環境も提供していく考えだ。
先行して実施されるイタリアでのパイロットプロジェクトでは、浸食により崩落が進む「チヴィタ・ディ・バニョレージョ」や「ポンペイ」を対象に、高精度な3Dデジタルツインの構築を行うという。
あわせて、思い出の場所を3Dモデル化して共有するグローバルUGCキャンペーンも開始。参加者が思い出の場所を撮影して3Dモデルを生成・共有した中から、優秀作品が表彰される。
「Antigravity A1」は、Insta360が開発に関わった360°撮影に対応するドローン。「Visionゴーグル」と「グリップモーションコントローラー」を用いた没入感のある飛行体験を特徴としている。日本国内では昨年12月に発売された。


