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「人生の最高の瞬間はアナログにある」――ポラロイド最小シリーズ新モデルが提案する新しい撮影体験
フィルム供給は「日本を最優先」
2026年6月4日 18:51
Polaroid社が贈る“世界最小”のアナログインスタントカメラ「Polaroid Go」に、最新モデルとなる第3世代が登場。「Polaroid Go Generation 3」が6月5日(金)に発売される。
都内で開催されたプレス向け説明会では、デジタルとは異なる撮影体験を提案するブランドの哲学や、日本国内におけるフィルムの供給について語られた。このページではその様子をお伝えする。
細かな仕様や製品価格については既報記事を参照されたい。
第3世代の更新ポイント
まずは「Polaroid Go Generation 3」(以下、Go Gen 3)の更新ポイントを整理。
1つ目は、レンズの焦点距離が従来モデルの51.1mmから、63.75mmに変わったこと。これについては「より近づいて撮れるようになった」と表現している。
2つ目は、フラッシュがよりパワフルに進化したこと。これにより、さまざまな光の環境下においても、より安定した撮影結果を実現できるようになったという。
3つ目は、レンズが新しくなったこと。このレンズ設計の刷新により、全体の画質性能が大きく向上し、より鮮明でシャープな写真が楽しめるとのこと。
これらの要素が組み合わさることで、従来モデルより写真の仕上がりが向上したとしている。
そのほかデュアルストラップ仕様が新たに追加。左右にストラップホールが設けられ、一般的なネックストラップによる両吊りができるようになった。これにより持ち運びの利便性が向上したほか、好みのスタイルで個性をアピールできるとした。
カラーも定番のホワイトやブラックに加え、トレンドを意識したパープル、ライトブルー、ティールを含む全5色を展開する。
ルールにとらわれず、いろいろな表現を
説明会に登壇した写真家のKOさんは、ひと足先にGo Gen 3を使用した感想を語った。
Go Gen 3は前作に比べて少し望遠寄りになったことで、被写体に極端に近づかなくても大きく写せるようになったことに言及。
「例えばカフェでコーヒーやスイーツを大きく撮りたいとき、これまでは自分の体やカメラの影が被写体に被ってしまいがちでした。しかしGo Gen 3なら、少し離れた位置からでも対象を大きく鮮明に捉えられるため、照明の影を気にせず思い通りの1枚が撮れます」
また、ファインダー部分がミラー仕様になっているため、ポラロイドカメラを使ったことがない初心者でも、簡単に自分の顔を真ん中に合わせて綺麗なセルフィーが撮れる点も高く評価。
Go Gen 3で大きく強化されたフラッシュ機能も、表現の幅を広げるポイント。KOさんは明るい屋外や自然光の入る室内であえてフラッシュをオンにする作例を紹介した。
背景と被写体の距離を意識してフラッシュを焚くことで、背景をあえて暗く落として被写体を際立たせるなど、全く異なるドラマチックな陰影表現が楽しめる「アナログならではの面白さ」を語った。
Go Gen 3にはシャッタースピードの調節機能などはないが、KOさんはそれを逆手に取り、ポラロイドの特性を活かしたクリエイティブな「遊び」を提案。二重露光や、あえて「ブレ写真」を撮る裏技も披露した。
「ルールにとらわれず、いろいろな表現を『遊んで』撮ってもらえると、本当に楽しいカメラです」
ターゲットは?
国内正規代理店を務めるVISTAL VISION株式会社の代表取締役・大石哲也さんによると、特定の年齢層や性別をGo Gen3のメインターゲットとして設定していないという。
カメラやスマートフォンで撮影した写真とは違う、レトロ感やポラロイド独特の雰囲気が好きで、「外に出て写真を楽しみ、その1枚を家に飾って日々眺める」というアナログカルチャーを楽しみたい人すべてにGo Gen 3を手に取ってほしいとのことだ。
Polaroidが掲げる「アナログの意味」
Polaroid Hong Kong LimitedのMonica Tsungさんは、Go Gen 3の背景にあるブランドメッセージについて語った。
ポラロイドは単なる写真撮影のためのブランドではなく、「今この瞬間にいること」「偶然性」、そして「リアルな瞬間を形として残すこと」を大切にしているという。
ブランドが掲げる「人生の最高の瞬間はアナログにある」という言葉通り、アナログとは単なるフォーマットではなく、立ち止まってその瞬間を味わい、今起きていることを大切にするという「感覚」そのもの。
今回のGo Gen 3の背景には、この精神が中心に息づいているという。デジタルとは異なり、アナログな視点で街を歩き、立ち止まることで初めて気づく色や空気感、残しておきたい瞬間を捉え、ローカルコミュニティと繋がっていくきっかけを、この世界最小のインスタントカメラで提供していく考えとのことだ。
国内のフィルム供給状況は?
前出の大石哲也さんは、世界的にインスタントフィルムの売り切れや在庫切れが続いている現状について言及した。フィルム写真の流行に伴う世界的な供給不足の中、VISTAL VISION社は日本のユーザーがいつでも色んな場所でフィルムを購入できる環境づくりを目標に掲げ、国内への在庫確保に最優先で努めているという。
またPolaroid社のオランダ本国や香港のアジアパシフィック事務所も、日本市場を「最重要国」として極めて高く評価しているとのこと。そのため、まだ進出できていない他のアジア諸国への供給をコントロールしてでも、日本への在庫を最優先で割り当てている状況なのだとか。
世界的な品薄が続く中でも、本国との強い交渉によって店頭に商品が並ぶ状況を維持し、日本のカメラ文化やアナログカルチャーをより盛り上げていきたいという強い姿勢を示した。










