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8K360°カメラ搭載ドローン「Antigravity A1」が日本で発売

Visionゴーグルで没入感のあるフライト体験

360°カメラを搭載するドローン「Antigravity A1」が、12月18日(木)に発売された。価格は20万9,000円から。Antigravity公式ストアおよび認定ストアで取り扱う。

Insta360と複数のパートナー企業が共同開発したドローン。8月に新ブランドとして「Antigravity」が発表され、このほど日本国内での発売が正式に決定した。業界で初めて、8K対応の360°カメラを搭載する点がポイント。

デュアルレンズ1/1.28インチセンサーシステムを搭載し、8K30fps、5.2K60fps、4K100fpsといった記録方式に対応。その場の景色をすべて記録できるため、「まず飛ばして、あとで構図を決める」というワークフローを可能にするとしている。FlowState手ブレ補正を搭載したことで、風の強い状況でも安定して撮影できるという。

製品には「Visionゴーグル」と「グリップモーションコントローラー」が付属。これらにより、没入感のあるフライト体験が可能になる。

Visionゴーグルには1インチのMicro-OLED(2,560×2,560)を片眼ずつに搭載。パイロットの頭の動きに合わせて、ドローンで捉えた360°の全景を映し出す。

グリップコントローラーを使用すれば、手の動きに合わせた直感的なドローンの操縦が可能になる。

またこのほか、あらかじめ設定してルートを飛行する“自律飛行”にも対応。複雑なフライトルートの設計から保存、実行が可能としている。正確かつ再現性も高いため、同じルートを異なる時間帯に撮影するといったことにも活用できるという。

本体はレンズとプロペラが交換可能で、修理が容易に行えるようになっている。さらに同クラスのコンシューマードローンとして初めて搭載したとする「ペイロード検知システム」により、重量超過や危険な改造を自動で検知。設計意図に反する用途で使用されるのを防ぐとしている。

重量は249g。飛行時間は最大24分で、オプションの大容量バッテリーを装着すると最大39分まで飛行できる。

「Antigravityアプリ」および「Antigravity Studioデスクトップソフトウェア」を用意。ドローンとのシームレスな連携を可能としており、高速転送、自動リフレーミング、カラー補正に対応する。編集ツールも備えており、SNS向けからプロ品質の映像制作まで、高機能かつ簡単に作業できるよう設計したという。

本誌:宮本義朗