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PELICANが堅牢性・軽量性を両立したコンシューマ向けバッグを発表

Pelican Products株式会社と衣川産業株式会社は、米国の機材ケースブランド「PELICAN(ペリカン)」の新製品展示会を都内で開催した。

今回発表したPELICANの新製品はコンシューマ向けのラインナップを拡充するもので、丈夫さと軽量さの両立を図っている。主な製品はポリプロピレン製ハードケースの「ATX」シリーズ、500DコーデュラナイロンとEVA素材を採用した「Aegis」シリーズ、内部の面ファスナーで収納ポケットを追加する「Modpak」アクセサリ。すべて12月上旬の発売を予定している。

カラーはブラック、チャコール、サンド、インディゴの4色展開。米国で展開中の赤茶色系カラー「Iron Clay」は日本向けラインナップにない。

展示会場の様子
ハードキャリングケース「ATX」
25インチと22インチのモデルを用意。スーツケースとして使える
静音仕様のキャスターを4つ装備
多段調節可能な伸縮ハンドル
TSAサイドロック
保護性能と軽さを両立した「Aegis」28インチモデル
仕切り板などは付属しない
キャスターは2つ
Aegis 32インチモデル
背面

既存のPELICAN製ケースは、防水性能や耐衝撃性能を備えたハードケースのラインナップが知られている。主な用途はカメラやドローンなど撮影機材の収納のほかに、医療機器や測定機器、音響機器の輸送など。またコンシューマにおいても、撮影機材のほかサバイバルゲーム用の銃器や工具類、フィギュア、腕時計など高級品や貴重品、壊れやすいものの収納/運搬でも利用されているようだ。

新製品の内装はいずれもシンプル。Modpak用の面ファスナー生地を配置するほかはメイン収納部とポケット類を配置している。外装については撥水性の高いナイロン生地とEVA成形のシェル構造「Pelican Shield」で保護性能を提供しており、ハードケースに準ずる防護性能が感じられる。

撮影機材の収納/運搬のイメージがあるペリカンケースだが、過酷な環境での運搬や長距離輸送時の耐久性が求められるプロユースにおいては収容物に合わせてカットした「Pick N Pluck」と呼ばれるウレタンフォームを敷き詰め、機材を収納して安全に運搬する使い方が主流だ。

AegisやATXシリーズに関してはデイユースやビジネス、トラベル用途を想定しており仕切り板が付属せず、事実上カメラバッグではないが、ギアポーチ「AVP-D」、「AVP-S」やスリングタイプの「SXH5」など小型サイズのモデルであれば、機材のサイズ次第でカメラバッグのように使うことはできるだろう。

小型のギアポーチ類「AVP-D」(左)、「SXH5」(中央奥)、「AVP-S」(右)
AVP-D内部
AVP-S
AVP-Sを開いたところ。サイズの合う交換レンズが収納できそうだ
内部に面ファスナーでケーブルやツール類などのポケットを増設できる。写真は「VZP1 MODPAK」
このほかトラベル向けのバッグなども用意。写真はトラベルウォッシュバッグ「DK5」
関根慎一