ソニー、屈曲光学で広角25mmの「サイバーショットDSC-TX7」

~AVCHDやExmor Rなども採用

 ソニーは、AVCHD動画記録に対応したコンパクトデジタルカメラ「サイバーショットDSC-TX7」を2月5日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万5,000円前後の見込み。カラーはダークブルー、シルバー、レッド。

DSC-TX7(ダークブルー)DSC-TX7(シルバー)
DSC-TX7(レッド)

 同時発表の「サイバーショットDSC-HX5V」とともに、コンパクトデジタルカメラ初というフルハイビジョンAVCHD動画の記録に対応。2009年9月発売の「サイバーショットDSC-TX1」の後継機種となる。本体デザインには2008年9月発売の「サイバーショットDSC-T700」から進化した「スレートメタル」デザインを採用。ボディはアルミ鍛造の光沢仕上げ。

 最大1,920×1,080ピクセル/60iのAVCHD動画に加え、最大1,440×1,080ピクセル/30pのMP4動画記録も可能。動画記録中の光学ズーム操作も行なえる。本体にステレオマイクを内蔵。付属のマルチ出力スタンドにHDMI端子を搭載する。

 レンズは35mm判換算25~100mm相当、開放F3.5~4.6、光学4倍ズームの「カールツァイス バリオ・テッサー」を搭載。DSC-TX1の焦点距離35~140mm相当から広角化している。撮像素子は1/2.4型有効1,020万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載。光学式手ブレ補正を利用できる。連写は10コマ/秒(メカシャッター)で最大10枚。

 液晶モニターはタッチパネル式の3.5型92万ドット「エクストラファイン液晶」。同社のデジタルフォトフレーム「S-Frame」の上位機種が搭載する「TruBlackディスプレイ」を採用し、コントラストが従来機のDSC-TX1と比較して21%向上したという。TruBlackディスプレイは、空気層に特殊樹脂を封入することで液晶面での反射を軽減。外光の映り込みを軽減するとともに、深みのある黒を再現するというもの。

 また、パノラマ画像撮影機能の「スイングパノラマ」が“顔”と“動き”に対応。顔と動体を認識すると繋ぎ合わせる画像の幅をリアルタイムに変更し、従来の等間隔な短冊状の合成で生じる不自然な繋ぎ合わせを回避する。

 高速連写合成を利用する機能は従来の「手持ち夜景」に加え、「人物ブレ軽減」を搭載。露出の異なる2枚の画像を連写合成することにより最大3EVのダイナミックレンジを実現する「逆光補正HDR」も新たに搭載した。

 今回の新機種で唯一、別売の自動雲台「インテリジェントパンチルターIPT-DS1」に対応。「パーティーショット」の自動撮影機能を利用できる。DSC-TX7とIPT-DS1の組み合わせでは、新機能の「オーダー撮影」を利用可能。自動撮影中にIPT-DS1前面のタッチセンサーに触れることで被写体の検索、構図合わせ、2秒セルフタイマーの作動を行ない、記念写真などを任意のタイミングで撮影できる。

任意のタイミングでセルフタイマー撮影が可能に

 記録メディアはメモリースティックおよびSDHC/SDメモリーカード。TransferJet対応のメモリースティックと対応機器の組み合わせで、TransferJetの近接無線伝送も行なえる。

 CIPA準拠の撮影可能枚数は約230枚。動画撮影はフルハイビジョン記録時で約55分。

 本体サイズは97.8×17.5×59.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は本体質量約133g、撮影時質量約149g。ペイント用のペンとマルチ出力スタンドが付属する。

シルバー
レッド
ダークブルー


(本誌:鈴木誠)

2010/1/18 14:01