ニュース
【CP+2025】注目度が高まる“小型”のジンバル
2025年2月28日 17:49
手軽にブレを抑えた動画を撮影できるとして、小型のジンバルが注目度を高めている。このページではCP+2025の会場内で見かけたジンバル製品を紹介する。
まずはDJIの「DJI RS 4 Mini」。こちらはミラーレスカメラを積載して使うことを想定した製品だが、積載量が2㎏までとなっているのでいわゆる小型カメラに向いたモデルだ。そのため、ジンバル本体も重量約890gと軽く作られている。
従来モデルのRS 3 Miniと比較して、RS 4 Miniでは新たに自動ロック機能を搭載した。これまで電源ON/OFF時に手動で行っていたロック/アンロックを自動でこなすようになり、撮影時のセットアップが格段に“楽になった”のだとか。またロッド部分をテフロン加工へと変更したことで、バランス調整の際にロッドを動かしやすく(滑りやすく)なったという。
また新たに被写体追尾機能を追加するなど、その撮影性能においても上位モデルのRS 4/RS 4 Proに匹敵する能力を備えた。先述したようにRS 4 Miniは積載量については比較的に軽量に抑えられたモデルとなっているため、レンズのバリエーションや撮影システムの拡張性を重視したい場合は、より積載量に余裕のある上位モデルを選ぶのが吉。
同じくDJIが2月18日(火)に発売したばかりの「Osmo Mobile 7P」と「Osmo Mobile 7」も展示されていた。こちらはスマートフォン向けのジンバルで、価格も1万円台とより手近な存在となっている。
とくに注目したいのはOsmo Mobile 7Pの方で、こちらには“多機能モジュール”が付属している(Osmo Mobile 7は別売り)。これのおかげでDJIのアプリ以外でも被写体追尾機能が利用できるようになった。
またこの多機能モジュールは、同社のワイヤレスマイク「DJI Mic Mini」の受信機としての機能も持ち合わせており、付属のケーブルと接続することでスマートフォンへの音声入力が可能となっている。
DJIといえばカメラ付きジンバルのPocketシリーズが人気だが、価格面でより手の届きやすい“スマホジンバル”も注目を集めているようで、ブースには常に人だかりができていた。
360°カメラで知られるInsta360も、最近スマートフォンジンバルの製品ラインアップを拡充させているメーカーだ。同社ブースには1月16日(木)に発売した「Insta360 Flow 2 Pro」が展示されていた。
ロッドの形状などその独特なフォルムも特徴的なシリーズで、初代機の「Insta360 Flow」が2023年3月に登場し、そして2024年7月に発売した「Insta360 Flow Pro」を経て、ユーザーのフィードバックを受けながら改良を続けてきたという。
新製品はまずロッドの形状が変更。グリップ部とスマートフォンの距離感が近くなったように見えるが、そのためか構えた時のバランス感が向上しているようにも感じられる。
グリップは従来モデルよりも長くなった。これにより握った際の安定感は飛躍的に向上している。先述した“バランス感”にも大きく影響している部分といえるかもしれない。内蔵三脚を金属製に変更したことで、強度や安定感を高めたとしている。
スマートフォンカメラの“高性能化”に伴い、導入費用を抑えられるスマートフォンジンバルが注目を集めているようだ。今後も各メーカーの動きを注視していきたい。