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アドビ、デジタル作品の来歴情報を付与できる無料Webアプリ「Adobe Content Authenticity」を発表

アドビは10月9日(水)、クリエイターのコンテンツ保護と認証を支援する無料のWebアプリケーション「Adobe Content Authenticity」を発表した。無料パブリックベータ版を、2024年11月~2025年2月末までに提供開始予定という。

クリエイターの制作物に、そのコンテンツがどのようにして作成されたものかを示す「コンテンツクレデンシャル」を付与できるアプリケーション。画像やオーディオ、ビデオファイルなどのデジタル作品への署名が可能になるほか、それらの情報のカスタマイズにも対応する。帰属情報を付与することで、作品を無断使用や誤った情報から保護し、信頼を確保できるとしている。

コンテンツクレデンシャルは、自身の作品に付与できる安全なメタデータであるとしており、作成者の情報や、それがどのように作成され、編集されたかについての背景情報を提供するもの。デジタルコンテンツの「成分表示ラベル」のようなものだという。Adobe PhotoshopやAdobe Lightroom 、Adobe FireflyなどAdobe Creative Cloudの一部アプリではすでにサポートされている。

Adobe Content Authenticityは、これらのAdobe Creative Cloudアプリやそのほかのアプリと統合。コンテンツクレデンシャルの設定を管理するハブとして機能するとしている。

コンテンツクレデンシャルはアドビ主導で2019年に設立したContent Authenticity Initiative(コンテンツ認証イニシアチブ:CAI)のオープンソース規格に基づいた機能であり、現在では3,700を超える企業や組織に支持されているという。

本誌:宮本義朗