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ニコン、遠近両用レンズにカメラ用レンズ技術を応用

MTFを指標に取り入れコントラストを向上 クリアな視界に

株式会社ニコン・エシロールは、カメラレンズの技術を応用した老眼対策レンズ「Zシリーズ」を6月3日(月)に発売した。

老眼対策レンズの設計において不足していたという「コントラスト」に着目した製品。カメラ用レンズでも用いられるコントラスト評価“MTF”をニコンのメガネレンズで初めて採用した。手元の小さい文字が見やすく、クリアな視界を実現している。

今回発表されたレンズは遠近両用タイプ(累進レンズ)。1枚で遠くから近くのものまで見ることができる。

スマートフォンの普及と共に、小さな文字を読むことが増えた昨今において、遠近両用レンズの需要が増加。その中でも、薄暗い場所で手元の文字が読めないという不満を抱くユーザーが多いという。

レンズ面の水平・垂直方向の各ポイントでMTFを解析。その情報を基に、収差や度数をチューニングすることで、コントラストの向上に繋がったという。累進レンズ特有の歪みも抑制し、ピントが合わせやすく、小さな文字もくっきりと見えるとしている。

本誌:佐藤拓