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OMDS、180mm相当の望遠マクロレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 MACRO IS PRO」正式発表

OMデジタルソリューションズ株式会社は、マイクロフォーサーズの望遠マクロレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 90mm F3.5 MACRO IS PRO」を2月24日に発売する。希望小売価格は税込23万1,000円。

35mm判換算で180mm相当の画角が得られる望遠マクロレンズ。2022年9月に開発発表されていた製品。同社の最高グレードである“M.ZUIKO DIGITAL PRO”シリーズに属する。

OM-1への装着例

最大撮影倍率は2倍(S-MACROモード時)。35mm判換算では、レンズ単体で4倍相当、別売の「M.ZUIKO DIGITAL 2x Teleconverter MC-20」使用時に最大8倍相当となる点を特徴としている。

花のアップや蝶の羽の酵務(りんぷん)などの小さな被写体撮影のほか、同社ミラーレスカメラに搭載しているHDMIスルー機能を使用することで、観察している画像をリアルタイムで大型モニターなどに映すことができるため、教育や研究用にも最適だとしている。

AFはフローティング方式のインナーフォーカスを採用。全域での高速AFを実現したとしている。なお、最大撮影倍率が得られるS-MACRO時は、等倍マクロとなる0.25mから先(最短0.224mまで)において、被写界深度および画質担保の観点から絞り開放をF5に制限しているという。

レンズ内手ブレ補正機構を搭載しており、補正効果はレンズ単体では最大6段。ボディ内手ブレ補正機構を搭載したボディ(OM SYSTEM OM-1など)との協調制御では、最大7段分の補正効果が得られるとしている。

レンズ構成は13群18枚(スーパーEDレンズ2枚、EDレンズ4枚、スーパーHRレンズ1枚、HRレンズ1枚含む)。レンズ表面には、ゴーストやフレアの発生を抑制するZEROコーティングが施されている。

最低撮影距離は0.250m、S-MACRO時は0.224m。最大撮影倍率は1倍、S-MACRO時は2倍(35mm判換算で2倍、S-MACRO時は4倍)。絞り羽根は7枚(円形絞り)。最小絞りはF22。

鏡筒は各所にシーリングを施しており、IP53相当の防塵防滴性能を実現した。そのほか、耐低温仕様(-10度)としている。レンズ最前面にはフッ素コーティングを施し、メンテナンス性に配慮した。

最大径×全長は69.8×136mm。重量は453g(レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズフードを除く)。フィルター径は62mm。付属品はレンズフード、レンズキャップ、レンズリアキャップ、ラッピングクロス。

本誌:佐藤拓