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ソニー、業務用ディスプレイ「Crystal LED」に新シリーズ。ミラーレスαを使った調整ツールも開発中

企業エントランスでの使用イメージ

ソニーは、高画質LEDディスプレイ「Crystal LED」の2シリーズを4月に発売する。ミラーレスカメラ「α」を使用した自動調整ツールも開発しているという。

大きさや形状を自由に構築できるベゼルフリーのLEDディスプレイ。従来モデルの映像表現を継承しつつ、設置性と保守性の高さをより高めた製品だとしており、新設計のキャビネットは約10%の薄型化・軽量化を実現した。1枚あたりのサイズは約610×343×69mm。重量は約8.6kg。

今回発売する2シリーズのうち、BHシリーズ(ZRD-BH12D/ZRD-BH15D)は1,700カンデラ/平方mの高輝度と外光の反射を抑える独自の低反射コーティング技術を特徴とする製品。ショールームや小売店舗などの明るい場所などでの使用に適しているという。また、CHシリーズ(ZRD-CH12D/ZRD-CH15D)は、1,000,000:1の高いコントラスト比と独自のディープブラックコーティング技術による深い黒と豊かな階調表現を特徴とする。美術館や博物館などの使用に適するという。

いずれもsRGB比で146%以上の広色域に対応。ピッチサイズも1.27mmと1.59mmの2モデルがある。

小売店舗での使用イメージ
ショールームでの使用イメージ

ブラビアシリーズで培った技術とCrystal LEDで培ったLED制御技術を応用した「X1 for Crystal LED」プロセッサーを搭載。超解像処理で細部まで鮮明な映像を表示する「リアリティ・クリエーション」や、動きの速い映像を滑らかに表示する「モーションフロー」機能、正確な色再現性と豊かな階調表現を実現する「22ビットスーパービットマッピング」にも対応している。

LEDモジュールは色調整後に出荷するため、色ズレの少ない大画面に仕上げられるという。また、ミラーレスカメラ「α」を使用した自動調整ツールを開発しており、パソコンの専用ソフトウェアを通じて画面全体の色の均一性やLEDモジュールブロック間の目地を見えづらくする調整ができるようになるとしている。

本誌:佐藤拓