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富士フイルム、解像と近接性能を向上した中望遠「XF56mmF1.2 R WR」。16万円

防塵・防滴・耐低温構造

富士フイルム株式会社は、Xシリーズ用の交換レンズ「フジノンレンズ XF56mmF1.2 R WR」を9月29日に発売する。希望小売価格は税込16万1,700円。

35mm判換算で85mm相当の画角を有する大口径単焦点レンズ。2014年発売の「XF56mmF1.2 R」の後継機として位置づけられており、焦点距離やF値などのスペックはそのままに、解像性能や近接撮影性能を大幅に向上したとしている。

レンズ構成は8群13枚。非球面レンズ2枚、EDレンズ1枚を採用し、色収差や球面収差、コマ収差を徹底的に抑制。非球面レンズにおいては、10万分の1mm単位の精度で加工した金型を用いており、表面精度を高めたことでボケの内側にみられる年輪模様を低減しているという。なお、従来モデルは8群11枚構成(非球面レンズ1枚、異常分散レンズ2枚を含む)。

最短撮影距離は約50cmで、従来モデルの70cmから大幅に向上。このほか同社ミラーレスカメラ用交換レンズでは初という11枚絞り(円形絞り。従来モデルは7枚絞り)を採用している。最大撮影倍率は0.14倍(従来モデルは0.09倍)。最小絞りはF16。

AF駆動はDCモーター。大型レンズの駆動に適しており、素早く、正確なAFを実現しているという。また、ベアリング機構を採用し、レンズ駆動時の摩擦や、モーターの駆動音を抑制した。

鏡筒の9カ所にシーリングを施した、防塵・防滴・-10度の耐低温構造を採用。レンズの前玉にはフッ素コーティングを施している。

最大径×全長は約79.4×76mm。重量は約445g。フィルター径は67mm。

従来モデルの最大径×全長は約73.2×69.7mm。重量は約405g。フィルター径は62mm。

左が「XF56mmF1.2 R WR」、右が従来モデルの「XF56mmF1.2 R」
本誌:宮本義朗