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富士フイルム、ボケ味にこだわった大口径望遠レンズ

アポダイゼーションフィルター採用の「XF 56mm F1.2 R APD」

富士フイルム株式会社は、交換レンズ「XF 56mm F1.2 R APD」を12月に発売する。“ボケ”にこだわった単焦点レンズ。

価格はオープン。店頭予想価格は税別16万5,000円前後の見込み。

焦点距離イメージ85mm相当(35mm判換算)、開放F値F1.2の大口径望遠レンズ。ポートレート撮影向けのレンズで、柔らかいボケを作り出すというアポダイゼーション(APD)フィルターを搭載したのが特徴だ。

APDフィルターは、レンズ周辺部の透過光量を減少させることで、柔らかなボケ味を実現するフィルター。APDの搭載例としては、ソニーやミノルタブランドの「135mm F2.8 [T4.5] STF」が知られている。

135mm F2.8 [T4.5] STFと同様、本レンズにもAPDによる減光を反映した実効F値が記されている。

また135mm F2.8 [T4.5] STFがマニュアルフォーカス専用レンズなのに対し、本レンズはAPD搭載レンズとして世界初のオートフォーカスに対応した。

レンズ構成は8群11枚。非球面レンズ1枚、異常分散レンズ2枚が採用されている。

絞り調整は1/3ステップで、最小絞りはF16。7枚羽根の円形絞りを採用する。

最短撮影距離は0.7m。最大撮影倍率は0.09倍。

フィルター径は62mm。外形寸法は73.2×69.7mm(最大径×長さ)。質量は405g。

(本誌:折本幸治)