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OMDS、40mm相当の小型PROレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO」。10.4万円

“美しくにじむボケ“を継承 OM SYSTEMの新ロゴに

鏡筒にはOM SYSTEMの文字があしらわれている

OMデジタルソリューションズ株式会社は、マイクロフォーサーズ交換レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 20mm F1.4 PRO」を12月10日に発売する。希望小売価格は税込10万4,500円。

35mm判換算で40mm相当の画角を有する単焦点レンズ。「M.ZUIKO PRO」シリーズならではの高い解像性能と“美しくにじむボケ”を両立しているという。F1.2の明るさを有する同シリーズレンズや、F1.8の単焦点シリーズの中間に位置づけられており、サイズや重量、価格を抑えつつ単焦点レンズのラインアップを拡充したとしている。本レンズは9月に開発発表済みで、10月27日に同社が発表した新ブランド「OM SYSTEM」を冠する最初の製品となった。

“美しくにじむボケ”とは、同社が「M.ZUIKO PRO F1.2」シリーズの開発をとおして実現したという「ピント面からアウトフォーカス部にかけてにじむようにとけていく」ボケ表現のこと。球面収差をコントロールして最適化することで優れた解像力と美しいボケを両立しているという。

レンズ構成は10群11枚。スーパーEDレンズ1枚、EDレンズ3枚、スーパーHRレンズ2枚、非球面レンズ2枚を効果的に配置し、画面の中心から周辺までシャープな写りを実現しているという。また、ゴーストやフレアの発生を抑制するZEROコーティングを採用している。

フォーカスレンズの軽量化により、高速・高精度なAF撮影が可能としている。

最短撮影距離は25cm。最大撮影倍率は0.11倍(35mm判換算0.22倍)。絞り羽根は9枚(円形絞り)。最小F値はF16。

鏡筒は各所にシーリングを施しており、IPX1相当の防滴性能を実現した。そのほか防塵・耐低温仕様(-10度)としている。また、レンズ最前面にはフッ素コーティングを施してメンテナンス性に配慮。同じく防塵・防滴・耐低温性能をもつカメラボディと組み合わせれば、雨や雪などの環境下でも活用できるとしている。

シーリング部イメージ
雨や雪の中でも活用できるという

最大径×全長は63.4×61.7mm。重量は247g(レンズキャップ、レンズリアキャップ、レンズフードを除く)。フィルター径は58mm。ミラーレスカメラ「OLYMPUS OM-D E-M5 Mark III」と組み合わせた際の重量は約661gとなる。参考として、F1.2シリーズのM.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PROはレンズ単体で410g。同カメラとの組み合わせでは約825gとなっている。

OLYMPUS OM-D E-M5 Mark IIIと組み合わせた様子

製品にはレンズフード、レンズキャップ(フロント・リア)、ラッピングクロスが付属している。レンズキャップにはOLYMPUSに替わる“OM SYSTEM”ロゴが採用されている。

付属品
レンズキャップ
リアキャップ
レンズフード
ラッピングクロス
本誌:宮本義朗