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エプソン、エコタンク搭載のA4複合機に新モデル。A4新用紙「両面写真用紙<光沢>」も

5色インクの「EW-M754TW/TB」と、4色インクのビジネス向け2機種

エプソン販売株式会社は、エコタンク搭載A4インクジェットプリンターの新機種3モデルを11月11日に発売する。また、写真用紙「両面写真用紙<光沢>」の発売もアナウンスしている。

プリンターのラインアップは、5色インク(顔料1色+染料1色)採用の「EW-M754TW/TB」と、4色インク(顔料1色+染料3色)採用の「EW-M674FT」「EW-634T」。いずれのモデルもBluetooth LEによるスマートフォン連携が可能で、「Epson Smart Panel」アプリ(iOS/Android)を利用すれば、スマートフォンの画面上でプリンターの初期セットアップ方法を確認できるほか、スキャンやコピーなどの遠隔操作に対応する。

なお、いずれのモデルも5年間のサポートサービスを受けられる「カラリオスマイルPlus」の対象製品となっている。修理料金を同社が全額サポート、もしくは半額サポートする2つのプランから選択できる。同サービスの発売日は11月26日。

5色インクモデル「EW-M754TW/TB」

EW-752Tの後継機。5色インク採用で、写真および文書のプリントに活用できるスタンダードモデルとしている。カラーはホワイトとブラックの2色をラインアップ。価格はオープン。店頭予想価格は税込4万円台中盤。

“使い切れる大容量”をコンセプトとしており、容量を抑えた「使い切り(標準)」タイプのインクボトルに対応。インク1本あたりのコストを抑えながら、インクを余らせずに使いたいユーザーに適したモデルとしている。

従来機からの変更点として、排紙トレイの自動オープンに対応した。印刷が開始されると自動でトレイがオープン。印刷後は、操作パネルのボタン操作によりトレイを収納できる。

また、本体デザインもよりシンプルなものに変更された。正面の液晶パネル周りが本体色に統一(従来モデルは黒枠だった)。前面のLEDパネル部は従来モデルが黒だったのに対し、本機では青色が採用された。

インクは染料4色(ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー)+顔料1色(ブラック)を使用する。

印刷コストは、A4モノクロ文書1枚で約1.3円、A4カラー文書1枚で約3.0円、L判写真が約9.5円(いずれも増量サイズのインクボトル使用時)。

印刷スピードはA4モノクロ文書が約12ipm(image per minute。1分あたりに印刷できる面の数)、A4カラー文書が約9.0ipm、L判写真が約25秒。

本体前面のタッチパネル式モニターは4.3型。

外形寸法は390×339×166mm(収納時)・390×525×198mm(使用時)。重量は約6.3kg。

4色インクモデル「EW-M674FT」「EW-634T」

EW-M674FT

どちらも染料3色(シアン、マゼンタ、イエロー)+顔料1色(ブラック)を採用したビジネス向けモデル。本体カラーはホワイトのみ。両機の違いとして、「EW-M674FT」はFAX・ADF機能を搭載している。いずれも価格はオープン。店頭予想価格はEW-M674FTが税込5万円台中盤、EW-634Tが税込4万円台前半。

ランニングコストを徹底して抑えたモデルとしており、在宅ワークや学習において、文書の印刷頻度が高いユーザーに向けて訴求している。

印刷コストはA4モノクロ文書1枚で約0.4円、A4カラー文書1枚で約1.0円、L判写真が約6.5円。

印刷スピードはA4モノクロ文書が約15ipm、A4カラー文書が約8.0ipm、L判写真が約75秒。

大容量給紙カセットを新たに採用。A4用紙最大250枚の給紙に対応する(従来モデルのEW-630Tは150枚だった)。

EW-634T

外形寸法はEW-M674FTが375×347×231mm(収納時)・417×503×255mm(使用時)、EW-634Tが375×347×187mm(収納時)・375×503×187mm(使用時)。重量はEW-M674FTが約6.7kg、EW-634Tが約5.7kg。

両面写真用紙<光沢>

自作アルバムや飲食店でのメニュー表などに活用できるという写真用紙。2022年2月の発売を予定している。A4サイズ10枚入り。価格はオープン。店頭予想価格は税込1,000円台中盤。

現時点での対応機種は「EW-M754」。今後、順次拡大予定としている。アルバム用途を想定し、紙の擦れへの耐性を高めているという。自動両面印刷に対応する。

本誌:宮本義朗