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キヤノン、RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYEを使った「EOS VR SYSTEM」のサンプル映像を公開

EOS R5+RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE

キヤノンは10月6日、RFマウント交換レンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」および、VR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」を発表した。キヤノンマーケティングジャパンの公式YouTubeで、180度VRの撮影サンプル動画を視聴できる。なお、動画はVRゴーグルでの視聴が推奨されている。

RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE 撮影サンプル動画 【キヤノン公式】

VR映像撮影システムの展開はキヤノンで初だといい、これはEOSなどで培ってきた光学技術を生かした高画質と効率的なワークフローの実現を目指したもので、ミラーレスカメラ、専用レンズ(本レンズのこと)、PCソフトウェアで構成される。本レンズのVR撮影にはEOS R5の8K動画記録性能を利用しており、カメラには魚眼画像で8K相当の解像度の動画を記録。最終出力水平画素数は片眼あたり約3,684画素だという。

発表を受けて気になったポイントについて、キヤノンから得た回答を以下に掲載する。

Q&A

——8K動画の撮影に関して、制限はありますか?
EOS R5の制限事項に準じます。8K設定で動画を連続撮影をする場合は最大約20分(常温時)まで可能です。

——静止画・動画のRAW記録はできますか?
撮影自体は可能ですが、「EOS VR Plugin」と「EOS VR Utility」では現状、RAW動画の正距円筒変換には対応していません。静止画に関しては、カメラ内RAW現像の機能は使用いただけます。

——手ブレ補正(IS)は使えますか?
非対応です。EOS R5への装着時はボディ側のISもOFFになります。

——VR映像に適した撮影距離はどれぐらいですか?
最も立体感が得られる撮影距離は約50〜200cmです。レンズの最短撮影距離は20cmです。個人差はありますが、被写体が近すぎるとVR映像を見たときに融像(左右の目で見た像を一つの像として認識すること)できない場合があります。

——実機を体験できる場所はありますか?
2021年11月17日(水)から19日(金)まで幕張メッセで開催される「InterBEE 2021」のキヤノンブースに、VR映像撮影システムを展示する予定です。

本誌:鈴木誠