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ソニー、映像制作を支援するクラウドサービス「C3 Portal」をローンチ。複数台のスマホ回線を活用した高速アップロードなどに対応
2021年9月16日 15:00
ソニーは9月16日、映像制作のワークフローを支えるクラウドサービス「C3 Portal」を11月下旬以降に提供を開始すると発表した。サービスの利用料金は月額13万5,000円(税別。税込価格は14万8,500円)から。
同社Cinema Lineに属するEマウント採用カムコーダー「FX6」や「FX9」などで撮影した映像をスマートフォン経由でクラウドサーバーへ転送することで、映像制作の迅速化をサポートするというサービス。接続にはスマートフォン用アプリ「C3 Portal App」(シースリーポータル アップ。Android、iOSに対応)を使用する。
[9月16日15:05訂正]記事初出時にサービス利用料金を13万5,000円と記載していましたが、メーカーより14万8,500円の誤りだったとの連絡を受け記載価格を訂正しました。
クラウド上にデータをアップロードすることで、制作に携わるディレクターや編集者、プロデューサー、クライアントの同時ファイルアクセスが可能になるとしており、即時性が求められる報道用途や様々なコンテンツ制作に役立ててもらうことができるとしている。
アップロードデータはメタデータの格納も可能。取材/収録項目名、記者/ディレクター名、撮影者名などの各データを撮影したクリップと紐付けることで、クラウド上にメタデータを持つフォルダーが自動的に作成されるという。撮影中でも情報の入力や編集が可能だとしており、撮影内容や重要なポイント、制限事項等の申し送りでも活用できるとしている。
このほか拡張ライセンスとして同社のAIプラットフォーム「Media Analytics Portal」と連携した音声認識エンジンによる文字起こしなどがオプションとして用意されている。
またデータファイルの高速転送も可能だとしており、複数台のスマートフォンのモバイル回線を利用してアップロードを高速化できるアルゴリズム「マルチ・モバイル・リンク・トランスファー」も搭載。5G対応のスマートフォンを活用した高速ファイル転送も視野に入れたシステムとなっている。
C3 Portalは、このほかスマートフォンの内蔵カメラを中継用のカメラ化する使い方にも対応。スマートフォン用アプリ「XDCAM pocket」をサポートするとしており、同社の5Gミリ波帯対応スマートフォン「Xperia PRO」と組み合わせた場合、HDMI入力からのストリーミング配信も可能となっているという。