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リコー、40mm相当F2.8のAPS-Cコンパクト「GR IIIx」。13万円前後
専用テレコンを用意 “瞳検出”などGR IIIにも後日提供
2021年9月8日 10:03
リコーイメージング株式会社は、レンズ一体型デジタルカメラ「RICOH GR IIIx」を10月上旬に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税込13万円前後。
GR IIIと同様の有効2,424万画素・ローパスフィルターレス仕様のAPS-CサイズCMOSセンサーに、35mm判換算40mm相当となる「GR LENS 26.1mm F2.8」を組み合わせたモデル。外観上の主な違いは、レンズ前面のスペック表記と、電源オフ時のレンズ部分が2mm厚い点。
像面位相差検出とコントラスト検出のハイブリッド方式AF、3軸補正のセンサーシフト式手ブレ補正機構「SR」、ローパスセレクター、超音波振動によるセンサークリーニングといった機能もGR IIIから継承している。
同社によると、これまでのGRシリーズでメインとなっていた28mm相当の画角による広角表現に加え、新たな視野での撮影を楽しみたいユーザーからの要望に応えて本モデルを開発したという。また、40mm相当のレンズは人間の有効視野に近い画角が得られ、使い方次第で準広角の35mmや50mmmの標準画角のように使用でき、汎用性が高いとしている。
撮影時のクロップ機能は、50mm相当、71mm相当を選択可能。画像処理エンジンはGR ENGINE 6。14bit RAW記録に対応する。最高設定感度はISO 102400。ステレオマイクを内蔵し、フルHD/60fpsのH.264動画記録に対応する。
レンズ構成は非球面2枚を含む5群7枚。歪曲や色収差を抑制し高解像力を実現すると共に、逆光撮影時のゴーストやフレアの発生も低減しているという。
最短撮影距離(レンズ前)は標準時で約20cm、マクロモード時で約12cm。絞りは9枚羽根。最小絞りはF16。2段分のNDフィルターも内蔵している。
撮影機能の新要素としては、AF時の瞳検出と、プログラムラインに「深度優先(深い)」が追加されている。また画像編集では、16:9や4:3のトリミング、0.1度単位の画像回転も可能になるという。このうち瞳検出と画像編集の新機能は、GR IIIにもファームウェアアップデートで提供予定としている。
※9月9日20時30分追記:記事初出時に、上記のトリミングと画像回転についてカメラ内RAW現像の機能と記載していましたが、正しくは画像編集(カメラ内RAW現像では非対応)だったため該当部分を修正しました。
Wi-Fi/Bluetooth機能を搭載。スマートフォンに転送する画像を自動で小さくするオートリサイズ機能にも対応しているという(要アプリ更新。近日公開予定)。
背面の液晶モニターは3型・約103.7万ドット。タッチ操作に対応する。
記録メディアはSDXC/SDHC/SDカード(UHS-I対応)。2GBの内蔵メモリーも備える。
同梱バッテリーはDB-110。撮影可能枚数は約200枚。USB Type-C端子からの充電・給電にもGR III同様に対応する。
外形寸法は約109.4×61.9×35.2mm。重量は約262g(バッテリー、SD込み)、約232g(本体のみ)。GR IIIとは厚さが2mm、重量が5gだけ異なる(GR IIIは約33.2mm・約257g/227g)。
別売アクセサリー
GR IIIx専用に、1.5倍のテレコンバージョンレンズ「GT-2」(11月下旬発売。税込3万7,400円)と、GT-2の装着に必要なレンズアダプター「GA-2」(10月上旬発売。税込6,820円)を用意。装着するとレンズ部の電子接点で検出される。クロップ機能と組み合わせると、35mm判換算約75mm相当、約107mm相当の画角で撮影できるという。
外部ミニファインダー「GV-3」(10月上旬発売。税込3万7,400円)は、40mm相当のフレームと1:1撮影用のマークを備える外付け光学ファインダー。ケースも付属する。
リングキャップ「GN-2」(10月下旬発売。各税込4,950円)は、ドレスアップのための交換用。カメラ本体に同梱されているブラックのほか、ダークグレーとブロンズを用意する。
ソフトケース「GC-11」(10月下旬発売。税込6,820円)と、ソフトケース「GC-12」(10月下旬発売。税込9,900円)は、いずれもGR IIIxとGR IIIで兼用の本革製ケース。GC-11はマグネット式の上蓋を持つ。GC-12は使用しない時に小さくたたんで携帯できるという。