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ニコン、「Z 7II」「Z 6II」のファームアップを予告

瞳検出の性能向上など CP+2021で関連配信も

ニコン Z 7II

ニコンは、35mm判フルサイズミラーレスカメラ「Z 7II」および「Z 6II」の最新ファームウェアを2月25日15時に公開する。バージョン番号はいずれもVer. 1.10。

更新内容は、瞳AFの性能向上や、動画撮影関連の対応を含む計4点。

1点目は瞳AFの性能向上。従来よりも人物の顔が小さく写っているときでも瞳検出が可能になるという。

2点目は、動画撮影において新たに4K UHD/60p記録に対応。なお、撮像範囲設定はDXベースの動画フォーマットで、画質は[標準]に固定されるという。

3点目は、Atomos社製の外部レコーダー「NINJA V」で記録したProRes RAWデータを、Apple社の動画編集ソフト「Final Cut Pro」のバージョン10.4.9以降で追加されたISO設定、色温度の表示および調整に対応させた。

4点目として、BlackmagicDesign社製外部レコーダー「Blackmagic Video Assist 5インチ12G HDR」および「Blackmagic Video Assist 7インチ12G HDR」へのRAW動画出力に対応する予定としている。いずれもProRes RAWおよびBlackmagic RAWでの記録が可能になるという。Z 7IIはFXフォーマットベースのフルHD、DXフォーマットベースの4K UHDのみRAW動画出力に対応。Z 6IIはFX、DXを問わず4K UHD、フルHDのRAW動画出力が可能としている。なお、4K UHD/60pはRAW動画出力に非対応。

この対応についてはBlackmagicDesign社から、上記Video Assist12Gモデルのレコーダー2機種へのBlackmagic RAW記録対応機種として、Z 7IIおよびZ 6IIをサポートするソフトウェアがリリースされる予定だとしている。

なお、Z 7IIおよびZ 6IIで外部レコーダーにRAW動画出力をするためには、同社の有償設定サービス(税込3万3,000円)を受ける必要がある。ニコン修理センターへの送付、もしくはニコンプラザかサービスセンターへの持ち込みにて受け付けている。

CP+2021で関連配信も

同社はCP+2021 ONLINEで、フォトグラファーの上田晃司さんや河野英喜さんが登壇する配信にて、このアップデートのベータ版を適用済みの機材で撮影した作例紹介や解説を行う予定としている。両氏が出演する配信日程は以下の通り。

2月28日:17時00分~17時45分

上田晃司さん『ZでRAW動画に挑戦!映像が劇的に変化する設定と使いこなし』

2月28日:16時00分~17時00分

河野英喜さん『f/1.2から表現するポートレート撮影(絞りのニュアンスをZ 7IIで描く)』

本誌:宮本義朗