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ニコン、「Z 7」「Z 6」の最新ファームウェアを公開

Blackmagic Design製外部レコーダーへのRAW動画出力に対応など

ニコンは12月17日、ミラーレスカメラ「Z 7」「Z 6」の最新ファームウェアを公開した。更新番号はいずれもC:Ver.3.20。

更新内容は共通。主な更新内容は、RAW動画出力機能の対応製品としてBlackmagic Design社製の外部レコーダーが追加されたほか、ATOMOS社の「NINJA V」で収録したProRes RAWデータを、Apple社の動画編集ソフト「Final Cut Pro」のバージョン10.4.9以降で追加されたISO設定、色温度の表示および調整に対応させた。

このほか、交換レンズ「NIKKOR Z 50mm f/1.2 S」への対応や、マウントコンバーター「FTZ」で非CPUレンズを装着時に、マニュアルモードで撮影している際に露出インジケーターが表示されない現象の修正なども含まれている。

なお、いずれの機種もRAW動画出力をするためには同社が実施する有償設定サービスを受ける必要がある。カメラをニコン修理センターへ送付するか、ニコンプラザもしくはサービスセンターへの持ち込みにて対応する。サービス料金は1台あたり税込3万3,000円。

詳しい更新内容は以下の通り(引用)。

更新内容(Z 7/Z 6で共通)

RAW動画出力機能(有償設定サービス)※の対応製品として、新たに Blackmagic Design社製の外部レコーダー(「Video Assist 5" 12G HDR」および「Video Assist 7" 12G HDR」)を追加しました。

既に有償設定サービスを実施したカメラは、ファームウェアVer.3.20へのバージョンアップのみで、Blackmagic Design社製の外部レコーダーへのRAW動画出力機能が有効になります。
※RAW動画撮影時、[セットアップメニュー]>[HDMI]>[詳細設定]>[RAW出力設定]>[RAW出力タイプ]でNINJA V接続時は「Type A」を、Video Assist接続時は「Type B」を選択する必要があります。
※RAW動画出力機能は有償設定サービスです。サービスセンターにお問い合わせください。

ATOMOS社の外部レコーダー NINJA V に RAW 動画出力機能(有償設定サービス)※で収録したProRes RAWについて、Apple社のFinal Cut Pro X(10.4.9 以降)で追加されたISO設定、色温度の表示および調整に対応しました。

NIKKOR Z 50mm f/1.2 Sに対応しました。

以下の現象を修正しました。

・NIKKOR Zレンズ装着時、連続撮影中にフォーカスリング、またはフォーカス(M/A)を割り当てたコントロールリングを回してもマニュアルフォーカスの動作に切り替わらない場合がある。

・FTZで非CPUレンズを装着時、撮影モードMの時に露出インジケーターが表示されない。

・以下のレンズで、動画モードにて絞り開放側からコントロールリングを操作すると、特定の絞り値が設定できない。
 -NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3
 -NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
 -NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
 -NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR

・NIKKOR Zレンズを装着して露出モードMでBKT変化要素に絞り値を含む状態でブラケティング撮影した際に、表示される絞り値が異常になる場合がある。

・動画モードで半押しタイマーON状態が長時間続いたとき、パワー絞り操作が行えなくなる場合がある。

本誌:宮本義朗