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一眼レフ出荷台数が国内・国外ともにミラーレスを上回る

CIPAの2020年1月統計より

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)は3月2日、2020年1月のデジタルカメラ・カメラ用交換レンズの生産出荷実績(同工業会統計)を公開した。

公開された統計のうち、「デジタルカメラ生産出荷実績」によれば、デジタルカメラの総出荷台数は、レンズ交換式とレンズ一体型を合わせて、計80万4,646台となっており、金額では333億1,441万9,000円となっている。このうち国内向けの出荷台数は計13万3,821台(金額:46億1,308万円)で、国外向けの出荷台数は67万825台(金額:287億133万9,000円)となった。前年同月比での総出荷台数は80.4%、金額にして80.4%と大きく割り込む数字になった。

レンズ交換式カメラにおける出荷台数の内訳をみると、総出荷台数(国内向け・国外向けを含む)ではミラーレスカメラが21万8,844台であるのに対して、一眼レフカメラは22万7,486台と、わずかに上回っている。前月(2019年12月)比で見ると、一眼レフカメラの総出荷台数は75.2%と、ここでもミラーレスカメラを上回っている。

2019年12月時点での総出荷台数を見ると、一眼レフカメラが30万2,449台、ミラーレスカメラは33万8,265台となっており、ミラーレスカメラが上回っていた。ミラーレス優勢の傾向は11月、10月も同様となっている。

日本市場の出荷台数を見ると、出荷台数ではミラーレスカメラが優位する状況にある(一眼レフカメラ:1万6,560台、ミラーレスカメラ:3万503台)が、国外では一眼レフカメラがミラーレスカメラを2万2,585台上回る(一眼レフカメラ:21万926台、ミラーレスカメラ:18万8,321台)結果となっている。

2019年10月以降、同年12月まで継続してミラーレスカメラが優勢の状況にあったが、一転して一眼レフカメラの出荷台数が国内外ともに増加を示した。一方、金額ベースで見ると、国内外ともに、ミラーレスカメラが大きくリードする結果となっている。

本誌:宮澤孝周