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富士フイルム、動画性能が強化されたX-T200

電子ジンバル機能を搭載 動画からの静止画切り出し機能も

富士フイルム株式会社は、ミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T200」を2月27日に発売する。カラーはシルバー、ダークシルバー、シャンパンゴールドの3色。レンズキットおよびダブルズームレンズキットでの展開で、価格はオープン。店頭予想価格はレンズキットが税別9万4,500円前後、ダブルズームレンズキットは税別11万9,500円前後の見込み。

ボディ中央にファインダーを配したセンターファインダースタイルを、レンズマウントにはXマウントを採用したミラーレスカメラ。キット構成はレンズキットが「フジノンレンズ XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ」が同梱される。ダブルズームレンズキットは、これに「フジノンレンズ XC50-230mmF4.5-6.7 OIS II」が加わる構成となっている。

センサーは有効約2,424万画素のAPS-Cサイズを採用。同社独自の配列方式(X-Trans CMOSセンサー)ではなく、ベイヤータイプの銅配線正方画素CMOSセンサーとなっている。AF性能についてはセンサー全面に像面位相差画素を配置し、またアルゴリズムの進化により向上を図っているとしており、動体追従AFや顔・瞳AFに対応。暗所でも高速かつ高精度にピントを合わせることを可能にしたとしている。

静止画の撮影性能は、シャッタースピードがメカニカルシャッターで4秒~1/4,000秒。電子シャッターでは、4秒~1/32,000秒となっている。いずれも最長60分のバルブ撮影に対応している。連写コマ数は、最大で約8コマ/秒。同社ならではのフィルムシミュレーションモードにも対応している。なお、X-Pro3で新たに搭載された「クラシックネガ」の名はみられない。

ISO感度はISO 200~12800(拡張時最大:ISO 51200)。

このほか動画撮影性能が強化されており、振動の検出用にジャイロセンサーを内蔵。同社製デジタルカメラとして初めて「電子ジンバルモード」を搭載した。これにより、動画撮影時に生じる映像のブレを抑制できるとしている。

4K動画の撮影にも対応。フレームレートは最大で29.97P。センサー全画素の読み出しにより6K相当の情報量をいかした、ノイズの少ない高画質な記録が可能となっているという。

動画から静止画カットを切り出すことができる「カット編集」機能機能も新たに搭載している。

背面モニターは3.5インチ(縦横比16:9)のタッチパネル式。明るさも最高輝度で1000カンデラと晴天下での見やすさに配慮したものとなっている。また、バリアングル構造となっているため、撮影時に自在なアングルに調整することも可能。

ファインダー部は、0.39型の有機ELタイプ(約236万ドット)。アイセンサーを搭載し、アイポイントは約17.5mmとなっている。ファインダー倍率は0.62倍。

入出力端子はUSB Type-CとHDMIマイクロ端子(Type D)、3.5mm径のマイク/リモートレリーズ端子を備える。

[2020年1月23日修正]記事初出時マイク・リモート端子の径を2.5mmと記載しておりましたが、正しくは下の「主な仕様」のとおり3.5mmです。お詫びして訂正いたします。

無線はWi-Fi(IEEE802.11b/g/n)およびBluetooth Ver.4.2(Bluetooth low energy)に対応している。

記録メディアはSDカードを使用する。バッテリーは「NP-W126S」。

外形寸法は、幅121.0×高さ83.7x奥行き55.1mm。質量は約370g(付属バッテリー、メモリカード含む)。

主な仕様

センサー

約2,424万画素
23.5×15.7mmAPS-Cサイズ、銅配線正方画素CMOSセンサー、原色フィルター採用

シャッタースピード

メカニカルシャッター:4秒~1/4,000秒
電子シャッター:4秒~1/32,000秒
どちらもバルブ(最長60分)に対応

連写

高速:約8.0コマ/秒
低速:約4.0コマ/秒

動画

4K(3,840x2,160):29.97P/25P/24P/23.98P、連続最大約15分まで

ISO感度

感度設定:ISO 200~12800
拡張感度設定:ISO 100 / ISO 25600 / ISO 51200

フィルムシミュレーションモード

PROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、ASTIA/ソフト、クラシッククローム、PRO Neg.Hi、 PRO Neg.Std、モノクロ、モノクロ+Yフィルター、モノクロ+Rフィルター、モノクロ+Gフィルター、セピア

ファインダー

0.39型有機ELファインダー(約236万ドット)
アイポイント:約17.5mm
ファインダー倍率:0.62倍(35mm判換算50mmレンズ、無限遠、視度-1.0m-1のとき)

フラッシュ

ガイドナンバー:約7.0(ISO200・m) / 約5.0(ISO100・m)

背面モニター

3.5型約276万ドット(バリアングル式タッチパネル付きカラーTFT、アスペクト比:16:9)

無線

IEEE802.11b/g/n、Bluetooth Ver.4.2(Bluetooth low energy)

入出力端子

USB Type -C(USB 3.1 Gen1)、HDMIマイクロ端子(Type D)、3.5mm径マイク/リモートレリーズ端子

記録メディア

SD / SDHC / SDXCカード

バッテリー

NP-W126S

撮影可能枚数・時間

静止画:約270枚(スタンダード)、約450枚(エコノミー)
動画:約80分(4K30P)、約95分(Full HD)

外形寸法

幅121.0×高さ×83.7x奥行き55.1mm

質量

約370g(付属バッテリー、メモリカード含む)

本誌:宮澤孝周