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コシナ、「NOKTON classic 35mm F1.4 VM」をリニューアル
絞り値による像面移動を低減 選べる2種類のコーティング
2019年5月7日 15:53
株式会社コシナは、フォクトレンダーの交換レンズ「NOKTON classic 35mm F1.4 II VM」を6月に発売する。コーティングの違いによりMCとSCの2モデルを用意し、希望小売価格はどちらも税別7万5,000円。
ライカMマウント互換のフォクトレンダーVMマウントを採用した、レンジファインダーカメラ用の交換レンズ。伝統的な対称型のレンズ構成と最新光学素材の組み合わせで、コンパクトな大口径レンズを追求したという。
従来モデルは2019年3月に生産終了を発表した「NOKTON classic 35mm F1.4 VM」(2008年発売)。今回のII型は鏡筒のサイズと外観デザインをほぼ従来のままに、同名レンズのEマウント版(2018年2月発売)で採用した光学設計をVMマウント版に応用した。
これによりライブビュー撮影時に絞り開放でピントを合わせ、絞り込んでから撮影する場合にピント位置が変わる像面移動を低減したほか、画面中央から周辺部にかけての中間部分に存在した像面のうねりを改善。画面中央部でピントを合わせてからカメラを振ってフレーミングを変更しても、安定した撮影が可能になったという。
6群8枚の基本的なレンズ構成はVMマウントの従来モデルから継承。引き続き球面収差を意図的に残したことで絞り開放では"なだらかで美しいボケ味"が得られ、絞り込むとシャープな描写になっていく点を特徴としている。価格も従来モデルと同じ。
レンズコーティングは、ニュートラルな色再現のマルチコーティング(MC)と、クラシカルな色調のシングルコーティング(SC)の2種類を用意。従来モデル同様、シングルコーティング版のみ銘板に青で「S・C」の文字が入る。
最小絞りはF16。絞り羽根は10枚。フィルター径は43mm。
最短撮影距離は0.7m(距離計連動も0.7mまで)。
最大径×全長は55×28.5mm。重量は189g(従来モデルは200g)。
対応フードは従来モデルと同じく、バヨネット式のスリットタイプ「LH-6」(別売6,000円)。