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フォクトレンダー25周年を記念した交換レンズ「APO-LANTHAR 50mm F3.5 Limited」

オリーブ、グレー、ネイビーの3色展開 全世界で各色250本

左からオリーブ、グレー、ネイビー

株式会社コシナは、フォクトレンダーブランドの商品化25周年を記念した交換レンズ「APO-LANTHAR 50mm F3.5 VM Limited」を2024年12月に発売する。希望小売価格は13万7,500円。オリーブ、グレー、ネイビーの3色展開で、全世界各色250本の限定生産となる。

既存のMF単焦点レンズ「APO-LANTHAR 50mm F3.5 TypeⅠ」をベースに、フードと距離調整リングを特別仕様に変更。フードには真ちゅう材を採用し、先端にはローレット仕上げを施した。レンズ部にはエディションナンバーを刻印。付属品としてクロム仕上げの真鍮製フードキャップと、総金属製のレンズリアキャップを同梱する。

光学性能面では、4群8枚のレンズ構成のうち4枚に異常部分分散ガラスを採用し、色収差を抑制。最短撮影距離は0.45mを実現し、距離計連動範囲の分岐点にはクリック機構を搭載した。

同社は1999年2月に目測式フィルムカメラ「BESSA-L」とその交換レンズ「SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5」および「SNAPSHOT SKOPAR 25mmF4」を発売して以来、フォクトレンダーブランドの展開を続けてきた。今回の記念モデルは、20世紀半ばのレンジファインダーカメラ用レンズを彷彿とさせる沈胴風デザインを特徴の1つとする。マウント基部、距離リング、レンズリアキャップには、審美性を重視したマイナスネジを採用。クラシカルな意匠へのこだわりを見せている。

なお、マウントアダプターを介してソニーEマウントやニコンZマウントなどのデジタルカメラにも装着可能だが、最適な光学性能を得るにはMマウントカメラでの使用が推奨されている。

  • 焦点距離:50mm
  • 口径比:1:3.5
  • 最小絞り:F22
  • レンズ構成:6群8枚
  • 画角:45.7°
  • 絞り羽根枚数:10枚
  • 最短撮影距離:0.45m(0.7mクリック有)
  • 距離計連動範囲:∞~0.7m(カメラにより異なる)
  • フォーカスタイプ:直進繰り出し
  • フィルターサイズ:φ34mm
  • 外形寸法:φ52×45mm(突起部除く)
  • 重量:235g
  • 付属品:各色フード、フードキャップ、リアキャップ、キャリングポーチ
本誌:佐藤拓