ニコン D850×NIKKORレンズ 写真家インタビュー

豊かな階調とノイズの少なさが、光を克明に浮かび上がらせる/夜景写真・丸田あつしさん

D850 × AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

昨年9月に発売され、2017年のカメラシーンを席巻したニコンD850。この一台を愛機として重宝する写真家たちにインタビューを敢行し、写真家になったきっかけ、写真への考え方、そしてD850の魅力などを存分に語ってもらうのが本連載だ。

第3回目は、夜景写真家の丸田あつしさん。世界各国をまわり独特の感性で夜景を撮影。パノラマ写真だけでなく、夜の街中のスナップ、夜景鉄道、夜の城、東海道五十三次の夜の風景など、バリエーションに富んだ作風が特徴だ。また、ふたつ年上の兄、丸々もとおさんは日本で唯一の夜景評論家として有名で、兄弟でタッグを組んだ出版物などもある。彼らが魅せられた夜景の美しさ、それを撮り続ける理由、そしてD850との相性について聞いた。

丸田あつし

1968年生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業、同大学院中退。1994年にデザイン会社・有限会社マルタアドバタイジングに入社。グラフィックデザイナーに加え、夜景フォトグラファーとして本格的に活動をはじめる。現在、世界各地の夜を撮影することをライフワークに、新聞・ウェブの連載、雑誌・週刊誌グラビア、写真展、夜景関連ホームページなどで活動中。実兄の夜景評論家・丸々もとおとの夜景関連出版物の全撮影を担当。写真集に『最新版 日本夜景遺産』(河出書房新社)、『夜城』(世界文化社)、『世界ノ夜景』(ダイヤモンド社)、『世界夜景』(中国語・繁体字版/大売文化有限公司)、『日本の夜景』、『東海道夜景五十三次』(エンターブレイン)、『LIFESCAPE〜息づく夜景』(角川書店)がある。日本写真家協会会員。


D850

夜に浮かび上がる様々な光を捉えたい

――まずは写真家になったきっかけをお聞かせください。

両親がグラフィックデザイナーと画家という、いわゆる芸術一家で育ったので、その影響もあって多摩美術大学に入学したんです。グラフィックデザイン科に通っていて、そのカリキュラムに写真の授業がありました。4年生から本格的に写真に興味が出はじめて、大学院で暗室を使えると聞いて進学しました。

ただ、当時Macが流通し始めたのをきっかけに、グラフィックデザイナーである父の仕事を手伝うために大学院を中退しました。一方、兄が夜景好きで、サラリーマンとして務めながらも夜景のガイドブックを出版していました。その2冊目を出す時に、兄から「写真を撮ってみないか」と言われて夜景を撮り始めました。当時は特に夜景に思い入れがあったわけではないのですが、撮っているうちにだんだん興味がわき、色々と表現を模索し始めました。

夜景に魅せられたのは、秩父で撮影した帰りの出来事がきっかけでした。
山奥でいつものように撮影を終えた後、来た道と別のルートで戻ろうとしたところ、真っ暗で何も見えなかったんです。本当に帰れるかどうか心配になった時、カーブの曲がり角で見えた遠くの街明かりが、なんとも言えない美しさでした。それを見た時、光は人々の温もりや存在の象徴で、そこにはさまざまな意味があると感じました。

ただきれいで美しいだけでなく、生活の営みから生まれた光もあれば、鎮魂の意味が込められた光もあります。そういった光が世界中にあるのなら、それを捉えていきたいと考えるようになりました。これが写真家になったきっかけであり、夜景を撮り始めることになったきっかけですね。

――当時は「夜景なんてみんな同じ」と言われたエピソードもあると伺いました。

当時は夜景というと山の上からパノラマ的に見下ろすもの、というイメージが強かったですね。ライトアップやイルミネーションもあまりない時代でした。

現在、私は「夜景=夜の風景」と考えていて、パノラマ系の被写体だけではなく、人工的なライトアップ、路地の街灯などにもカメラを向けています。それは東海道五十三次の宿場町の夜をめぐるという連載を持った頃、さまざまな夜の風景に出会う度に、「これも夜景だな」と思うようになり、私の中の “夜景”という概念が広がったからです。

――一見絵にならなそうな被写体もあると思うのですが、どういった工夫をされているのでしょうか?

ケースバイケースですが、闇と光のバランスを見せることでしょうか。試行錯誤を繰り返して、感覚を磨いています。デザイン一家に育って美大を卒業したことも、少し影響があるかもしれませんね。本などで見るテクニックに縛られすぎず、それを自分なりに料理していくことが大切だと思います。

昼間の時間帯でロケハンを行う

――夜景となると、撮影場所を探すのも苦労するのでは?

まず、行こうとしてる場所で撮れる絵を漠然と想像するようにしています。

そして夜景撮影では昼間のロケハンがすごく大事なので、明るいうちに現地入りして、撮影現場の雰囲気や風景を見ておきます。ロケハンでは、まず"どこをはじめに切り取るか"を決めます。夜になったらその方面から撮影を始めて、他のアングルも探していきます。

明るいうちにロケハンをする理由はもうひとつあります。それは、治安や足元の確認です。特に海外の場合、暗くなると雰囲気が一変する場所も少なくないので、昼間のうちに一度現場を訪れ、出来る限り情報を入れておいた方が安全です。また慣れない土地では、足元が緩んでいるのか整備されているのかも事前に確認しておかないと、暗くなってから歩き回る時に危険を伴います。

もちろん夜になってからでないと分からないこともあります。いくら昼間のうちにいい風景だと思っても、野球場の光が強すぎてあまり絵にならなかったり、逆に思わぬところがライトアップされていて、きれいな風景に出会える場合もあります。想定外の事態はよく起こりますが、なかなかイメージしていた写真が撮れない時は、体力の続く限り"もがきます"ね。

D850 / AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED / 22mm / 絞り優先AE(0.6秒・F8.0・-1.7EV) / ISO 1600

――中でも好きな被写体や街はありますか?

私が好きなのは、海や山があるダイナミックな風景です。「かつて何もなかったこの場所に、どのようにして人々が集まってきたのか」想像してしまう。今回掲載している香港の夜景などは典型的ですね。湾の形に沿って所狭しとビルが建てられたことで、近代的な都市風景になりました。遡ればもともと何もなかったはずの場所に、どうやってこのような都市が形成されたのか、と想像するとワクワクしますね。

この写真は「100万ドルの夜景」で有名なビクトリアピークの近くで撮影したものですが、実はここは年中ガスや靄がかかっていて、夜景を撮るタイミングがとても難しい場所でもあります。現地在住の友人に「夜景撮影にベストな季節は?」と聞いても「わからない」というので、連日何度も通いつめてようやく撮影できたのがこの1枚です。

D850 / AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED / 20mm / 絞り優先AE(30秒・F11・-0.3EV) / ISO 100

国内の著名な撮影地も回っています。札幌や長崎は有名ですよね。ただ、最近は知らない土地に行って偶然発見する風景の方に魅力を感じています。地元の人からすると「なんでそんなところで写真を撮ってるの?」と思うような場所で撮ることもあります。特に外国に行った時などは見慣れない風景が多いので、どこでも撮影したくなりますね。

私は必ず夕方から撮影を始めます。なぜなら1日の中で最も劇的に風景が変化していく時間帯だからです。空の色が変わり、街明かりが徐々に灯り始めて、昼から夜へ生まれ変わる瞬間、言い換えれば “夜景になる瞬間”と思えるタイミングがあるんです。私が「夜景の入口」と呼んでいるこの時間帯が、一番気持ちが高揚します。

D850 / AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED / 16mm / 絞り優先AE(1.0秒・F8.0・±0EV) / ISO 200

写真的な観点から見ても、そういった時間の方が山並みや空の色彩が残るので、魅力的な作品になります。真っ暗になってしまうと写らない風景もありますから。この時間帯に注力するためにもロケハンは特に重要なんです。

季節や場所を限定せず、条件にあわせて撮影する

――夜景に適した季節はあるのでしょうか? 冬の方が空気が澄んでいて、撮影には向いていると聞いたことがあります。

確かに冬の方が空気が澄んでいるので、より遠くの光が見えます。空のグラデーションもきれいですしね。ただ、夏でも台風が通過した後には、冬とはまた違うクリアさがあります。天候は晴れだけに限らず、雨が降れば路面の反射を利用して、街中の夜のスナップを撮ったりします。

被写体の面白さはどんな季節や天候にもあって、「冬、晴れ」と決めるよりも、その状況に応じて撮り方を分けていますね。先ほども言った通り「夜の風景」なので、山上からのパノラマだけではないのです。

――展望台などから撮る夜景と、山から撮る夜景は、感覚は違いますか?

そうですね。山は昔からあるので、登った先からの景色を見ると「昔の人もこの景色を見ていたのかな。街がない時はどんな景色だったんだろう」と想像するんですね。

展望台の場合は、街ができた後でその建物が建っているので、あまりそういうことは考えません。また、展望台の場合はガラス越しに夜景を撮影するので、写り込みを防止する手間が増えます。そういった気持ちや労力は写真に出てくるでしょうね。

堅牢性、暗所での使い勝手の良さを求める

――カメラに求めることを3つあげると?

画質、ダイナミックレンジ、堅牢性です。

画質に関しては、肉眼では目ることができないような細かいところまで捉えられる描写。その一方で、目で見たようなリアル感のある画質、その両方がほしいです。私はフィルムからデジタルに移行するのが割と遅かったのですが、それは画像にノイズが乗ってしまうからでした。今では気になりませんが、ノイズが乗らないことは大きいです。

今ではISO感度を上げてもノイズが目立たなくなっていて、夜景と人、夜景と電車など、表現の幅と可能性がとても広がりました。フィルムの時は感度を上げられないので、人や電車は映ってもブレてしまいますから。

また、夜景では明るいところから暗いところまで描写できることが大切なので、広いダイナミックレンジも必要です。もちろん被写体によっても変わりますし、デジタルならRAW現像で暗部を持ち上げることもできますが、最初から撮れるに越したことはありません。その点、D850であればバッチリだと思います。

D850 / AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED / 20mm / 絞り優先AE(1/8秒・F5.6・-1.7EV) / ISO 2500

風景や夜景を撮っている人なら、堅牢性も非常に重要だと思います。以前、ラスベガスの山の麓で撮影した時のことですが、あそこは砂漠の中にできた街なので、場所によっては砂埃も舞い上がり、かなり過酷な状況になるんです。その時は強風でカメラが倒れ、撮影が続けられなかった。雨の日でも濡れることを気にせずに撮りたいし、せっかくのチャンスを逃したくないので、堅牢性は重要なんです。

――D850を使った感触はいかがですか?

ボタンイルミネーションやチルト式液晶などの操作性が向上していますし、何より画質が素晴らしい。高感度ノイズも有能で、全体的に非常に良い印象を持っています。

夜景を撮っているとどうしても光の方に目が行きがちですが、暗部の表現は重要です。D850は階調が豊で暗いところもしっかりと描写してくれるので、撮った時の気持ち良さがあります。

一方で、画素数の高さゆえにわずかなブレでもとても気になるので、撮影の際には最新の注意を払いますね。普段はレリーズを使って、電子シャッターで撮影します。レリーズはケーブル式のものです。

――大きさやグリップ感はいかがでしょうか?

三脚に立てるので、大きさはある程度あったほうがいいです。グリップはD810の時よりも深くなった印象がありますね。重量は多少重くなったと思いますが、持ちやすいのであまり感じません。使いやすいですね。

――その他、D850で便利な点はありますか?

ファインダー倍率が上がったことでしょうか。夜は暗い風景も覗くので、ファインダーが見やすいのはとてもありがたいですね。ファインダーでピントや構図を決めた後、ライブビューで改めて見ると、少しイメージに差があることがあるので、そこで最終的な調整をします。

また、背面モニターがチルト式なのも便利ですね。例えばフェンスなどがあると、三脚を一番高くしてかなり上にあるカメラを見上げるようにして撮影することになります。でも、チルト式液晶で画面を下向きにすると見やすいです。ファインダーで確認して、ライブビューでさらに細かく確認して、最終的な構図を決めます。液晶も高精細になって見やすくなりました。ちなみに夜景撮影時のライブビュー表示は、画面自体の明るさを少し暗くして露出を惑わされないようにしています。

タッチパネルで操作できる点も楽ですね。今までボタンで操作していたものが、触るだけで済むのは本当にありがたいです。

それと、ISO感度のボタンが右側に移動したので、操作が右手で集約できて便利です。「ボタンイルミネーション」もいいですよね。よく使っていても、暗がりでは判別しずらい時もありますから。夜の撮影では助かります。

これらの機能は、なければないで「しょうがない」と割り切れますが、一度使ってその便利さを覚えてしまうと、後には戻れないですね(笑)。

色の出し方、調整の秘訣は?

――撮影時の設定を教えてください。

露出は絞り優先で、細かい調整は露出補正です。フィルム時代から変わりません。絞りは基本的にF8〜F11が多く、被写体によって使い分けています。

夕景からしばらくの間、ホワイトバランスは「太陽光」です。空の青さを一番自然に写せます。完全に日が沈んだ後は「オート」ですね。ピクチャーコントロールは「風景」です。

――RAW現像で気をつけていることは?

明るいところと暗いところのバランスですね。ハイライトが極端に飛ばないように、暗部が潰れないように気をつけています。やはり暗部の中の階調にも抑揚がないと、単調でつまらない写真になってしまいます。撮影時はアンダー目に撮っておき、現像で暗部を持ち上げて、ハイライトが飛ばないようにする、といった感じです。

人間の目は本当に優秀で、暗い場所でも瞳孔が開いて光を集められるようにできています。その印象をしっかりと覚えておいて、現像時に出来るだけ再現できるように調整していきます。

色ももちろん調整します。ピクチャーコントロールの設定は「風景」ですが、RAWデータの発色は少し色褪せたようになるので、撮影時の記憶を頼りに色味の調整を行ないます。調整の基準として「風景」で撮影したJPEGデータも参考にしています。

実際の光を見ながら撮影している現場では、色彩はとても鮮やに感じられます。その時得られた感動も含め、さまざまな要素を考慮しながら1枚の作品に仕上げていきます。

――色調整でいうと、青みを乗せて夜景らしく仕上げるとよく聞きます。

私もそういった現像をすることはありますが、あくまでもそれは「実際に撮った時の雰囲気に合っている」場合です。基準は目の前の風景と、自分の気持ちの高鳴りです。

――ファインダー、ライブビュー、PC画面と、それぞれ色や明るさは違ってしまうと思いますが、どう対処しているのでしょうか。

着地点は「撮った時の印象、感動」です。各画面でそれを引き継ぎ、PC上で再現していく、という感じですね。webで作品を発表しても見る人のモニターによって色は違うし、プリントの色がずれることもあります。最終的には自分の感性で調整していくしかないですね。夜景には様々な色の光が混在していることを考えると、そもそも「夜景におけるホワイトバランスとは?」いう話にもなります。ある程度の範囲の中で、自分の印象に近づけていく作業です。

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDを愛用

――次はレンズについてお聞かせください。ニッコールレンズ全般に対する印象はいかがでしょうか?

私はAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED、AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED、AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VRという3本のニッコールレンズをメインで使っています。画質もいいですし、撮りたいものを撮らせてくれる、期待に応えてくれる、という印象があります。製品としてしっかりと造られているので、愛着を持って使い続けています。

AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

夜景は強弱さまざまな光が混在する逆光下の撮影になりますが、特に14-24mmの広角レンズの場合は、予期せぬ場所からの光も入ってきます。ただ、ナノクリスタルコート仕様のレンズなので、ゴーストやフレアを極力抑え、質の高い作品として仕上げてくれます。手に取った時の感触や手触りもいいですね。私はモノに愛着を持つタイプなので、14-24mmは長く使えそうです。

D850 / AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED / 19mm / 絞り優先AE(1/8秒・F8.0・-1EV) / ISO 1600

あたりまえのことですが、二度と同じ風景には出会えません。天候ひとつとっても表現できる色彩は全く変わってくる。カメラとレンズの信頼性にかかってきます。ニコンのレンズにはその信頼性を感じています。

――14-24mmの焦点域が有用なシーンというのは?

ビルが林立する大都市の臨場感あふれる風景を切り取る時や、街中でのスナップ的なアプローチに便利なレンズですね。人間の視界よりもさらに広い範囲を写してくれるので、ダイナミックな表現ができます。超広角ならではの、通常では捉えられない世界を写せるレンズですね。

D850 / AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED / 14mm / 絞り優先AE(10.0秒・F16.0・-0.3EV) / ISO 100

D850 / AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED / 14mm / 絞り優先AE(1/4秒・F8.0・-1EV) / ISO 800

――レンズ自体の大きさや重さはいかがでしょうか。
私はD810やD850といった大きめのカメラを使っていますが、これらとのバランスはとてもいいと思います。

――広角レンズだと絞り開放で撮影することは少ないと思いますが、それでもF2.8の明るさは必要でしょうか。

そうですね。開放で撮ることが無いわけではありませんが、やはりF2.8の解像力は魅力です。それと、同じ画角でF4のレンズはないので、超広角を求めると自然とこのレンズになります。

――操作性はいかがですか?

AF / MFの切り替えくらいしか操作しませんが、ストレスなく扱えると思います。暗いところでも迷わずに操作できます。しかし、レンズ前玉が突出していてフィルターをつけられないので、傷などがつかないよう相当気はつかいます。

――ボディ、レンズ以外に重要視している機材はありますか?

三脚と自由雲台、クイックシューをつけて、Lプレートもつけています。頻度で言うと縦位置で撮ることは少ないですが、やはりプレートはあったほうが便利です。雲台で縦位置にセットすると、締まりがゆるくてカメラが傾いてしまうことがあるので。

それと、ストラップは着脱式のタイプをつけています。つけっぱなしのタイプだと、三脚や柵に引っかかったりしてしまうんです。山の上だと風に吹かれて三脚が揺れてしまったり、最悪の場合は倒れる原因にもなります。かといって、何もつけないと昼間のロケハンで不便。折衷案で着脱式になりました。そもそも三脚を立てられない場所では、手ぶれ補正のレンズを使ったり、ISO感度を上げたりして手持ちで撮ります。

周辺機器は、できる限り撮影に集中するためのものです。そのため、移動の際に持ち歩く機材はかなり大きなものになります。飛行機に乗るときは重さの調整に必死ですよ(笑)。

制作協力:株式会社ニコンイメージングジャパン

中村僚

編集者・ライター。編集プロダクション勤務後、2017年に独立。在職時代にはじめてカメラ書籍を担当し、以来写真にのめり込む。『フォトコンライフ』元編集長、東京カメラ部写真集『人生を変えた1枚。人生を変える1枚。』などを担当。