編集後記

2021年12月31日

宮澤孝周

本年もありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

はからずも12月31日、トリの編集後記となりました。2021年は各社より力の入ったカメラが多数登場し、様々な話題や関心を呼びました。そうした中でやってみたい企画や個人的に試してみたいことなども多数。育児対応などもあり間々ならない状況が続いたことで実現できたことは少ないものの、写真をカメラ側が変えていく瞬間に少なからず立ち会うことができたように思い返されます。

と、これを書いている現在、少し育児対応に余裕が生まれました。まとまった時間がとれない状況に変わりはありませんが、読もうと思っていた本のページを繰ることができています。それまで当たり前だったことが出来なくなるフラストレーションに悩まされた年でしたが、あらためて、そんな当たり前だった本を読む行為に没入できることに幸福を感じています。

29日付で掲載した恒例の「これを買いました」でお伝えしているとおりGFX50S IIを導入したわけですが、思うところがありX-H1をあらためて買い戻しました。ここ数日本機で撮り歩いていますが、あらためてX-Trans CMOS IIIセンサーとX-Processor Proが描き出す画づくりが好きだったことが思い出されてきました。

X-T4では背面モニターがバリアングルになりましたが、X-H1では3方向チルト仕様。個人的にX-T4では水平がとりづらくなっていましたが、X-H1では再びとれるように。背面モニターの仕様・形状によるものなのか、全体のバランスによるものなのか定かではありませんが、ともあれ手にしっくりくる感覚が嬉しくて事あるごとにファインダーを覗いたりを繰り返しています。また操作感もGFX50S IIと違和感なくスイッチできるため手が迷うこともありません。両機を交互に使っていくと、あらためてX-H1の使い勝手の良さや手へのマッチングに感動。浅めのシャッターフィーリングも軽快な撮影を支えてくれています。XとGFXシリーズをどう使い分けて行こうか、試行錯誤を繰り返しながら模索を進めている今日このごろです。