編集後記

2021年2月5日

宮本義朗

遅ればせながら初詣に行きました。ピーク時期からも外れていたため、とてもゆったりとお参りすることができました。

今の街に越してきてからは毎年同じ神社にお参りに行っています。例年は1月1日、少々長い行列に並ぶこともなんだかんだと楽しみにしていたものですが、今年は他に誰もいない境内でひっそりとお参り。

神社にも非接触の時代が到来しています。手水舎は、人が立つとセンサーが反応して自動で水が流れてくる仕組み。神社という場所に似つかわしくない機械的な仕組みに味気ないなと思う反面、もともと作法もよくわからないのでかえって気楽でいいかとも思います。

生活様式はこうして変わっていくのだなと感じます。神社に行ったら柄杓を使って手・口を清める。初詣はお正月の内に行く。そんなこだわりはその内なくなっていくことでしょう。我々の次の世代にはどう伝わっていくのでしょうか。

最初はあんなに不安だったテレワークだって“慣れ”てしまいましたからね。かつては到底受け入れ難かったであろう習慣も、次第に“慣れ”てそれが普通になっていく。まさに今、そういう過程にいるのだなと感じます。