2021年1月29日

鈴木誠

在宅ワークが定着してから、週1〜2回の深夜ドライブが一番の気分転換になりつつあります。人に会わずとも家より開放感があって、運転以外の思考がシャットアウトされるのもちょうどいいです。

そんな中で「日本橋の上に首都高が通っているのが美しくないから、地下化を」という動きが一部にあると知りました。"空を取り戻す"がコンセプトだそうですが、周辺の景観はそのまま、日本橋の真上だけをいじったところで、その空は果たして60年前の懐かしい空なのでしょうか。

なんとなく東京は"碁盤の目"のように計画する余裕もなく、冷徹なまでにスクラップアンドビルドを繰り返す街というイメージで、お堀を利用して作った首都高もその立派な象徴だと思います。これで地下化が決まったとして、それはそれで「壊すな」「なんてことを」という動きが出てくると思うんですよね。

などと言いましたが、せっかく慣れかけた道が変わるのはイヤだなあというだけの話でした。