岡嶋和幸の「あとで買う」

952点目:暗室がなくてもフィルム現像ができるツール

ars-imago「LAB-BOX」

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ars-imago「LAB-BOX」

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今回は暗室がなくてもフィルム現像ができる画期的な製品です。以前からその存在を知っていたのですが、最近またネットショップなどで目にするようになったので紹介します。

私は暗室作業ができる環境があるので必要ないのですが、どのような現像結果が得られるのか気になります。暗室でフィルムをリールに巻き付ける作業が難航したり、うまく巻けていなくて失敗したり、初めて現像を行うとき誰もが経験することなのですが、この製品があれば明るい部屋で確実に行うことができて安心です。

基本セットは35mm判のみ対応で、販売価格は3万2,000円前後です。ブローニー判のフィルム現像には別売のモジュールが必要になります。手回し用のクランクや、内部の液温計測機能とタイマーを備えた蓋もオプションで用意されていて、楽しみながらフィルム現像を行えそうです。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。