岡嶋和幸の「あとで買う」

906点目:ソール・ライターの生誕100年を記念した作品集

ソール・ライター『The Centennial Retrospective』

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

ソール・ライター『The Centennial Retrospective』

89歳で亡くなる直前まで毎日写真を撮るなど多くの作品を遺したソール・ライター。近年は日本でも何度か写真展が開催され、たくさんの人が鑑賞するなど今なお人気の写真家です。その関連製品は29点目83点目493点目で紹介していますが、今回は生誕100年を記念して出版される作品集です。

ソール・ライター財団が管理する膨大なアーカイブをもとに、その全貌に迫る内容となっています。未発表作品、コンタクトシート、人生をたどる写真付き年譜などの貴重な資料を収録した特別版です。Amazonの商品ページでその中身をチラ見できます。

ソール・ライターといえばカラーの印象が強い傾向ですが、個人的にはモノクロの作品も好きです。352ページの大型本で、販売価格は9,680円です。11月20日発売となっていますが、早めに予約しておきたいと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。