岡嶋和幸の「あとで買う」

905点目:折りたたんでコンパクトに持ち運べるダークバッグ

eToneのフィルム交換バッグ

ネットショップのカートの中にある「あとで買う」には、様子見をしているなど気になるアイテムがたくさん入っています。この連載では、フォトライフに関連する製品を中心にその中身をお届けします。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、日々の物欲をお楽しみください。

eToneのフィルム交換バッグ

撮影済みのフィルムをリールに巻いて現像タンクにセットしたり、4×5判などのシートフィルムをカットホルダーに装填するとき、仕事場を全暗室の状態にして行っています。でも後者は、撮影旅行のときなど外出先で行わなければいけないこともあります。

車での移動ならば専用の暗箱をトランクに積んでいくのですが、飛行機や電車など公共交通機関を利用するときは持ち運びが難しいです。そこでダークバッグの出番です。でも一般的なものだと作業がしづらく手に汗を握ります。大きいサイズのもので、中に箱を入れるなどして空間を作れば良いのですが、そのぶん荷物が増えてしまいます。一番便利なのはテント式のダークバッグです。

ところが以前より製品数は減り、そして値段も高くなりました。海外通販だと円安だし送料もかかります。その点、最近見つけたこの製品は手ごろといえるでしょう。販売価格は1万7,000円前後と、同じブランドの2,500円前後の特大ダークバッグが7個買えてしまいますが、展開すると50×50×50cmの作業空間ができ、しかも軽量です。折りたたむと直径26cmの付属のポータブルバッグに収納可能。これなら撮影旅行にも気軽に携行できそうです。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。