岡嶋和幸の「あとで買う」

29点目:ソール・ライターの図録で、悪天候時の撮影術を学ぶ

青幻舎「ソール・ライターのすべて」と小学館「永遠のソール・ライター」

この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、Amazonの私のショッピングカートの中身をお届けします。とはいえ、いずれも購入前の商品なので、実際に使ってみた感想や評価などは特にありません。どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

青幻舎の「ソール・ライターのすべて」と小学館の「永遠のソール・ライター」

写真家のソール・ライターの回顧展が、2017年と2020年に開催されました。どちらもタイミングが合わず鑑賞できなかったのですが、図録だけは購入しようと思っていました。2017年の写真展「ソール・ライターのすべて」と、2020年の写真展「永遠のソール・ライター」のときに発売されたもので、図録といっても前者は256ページ、後者は309ページとけっこうなボリュームです。販売価格はどちらも税込2,750円。ところが会期中はAmazonでも大人気で、入荷してもすぐに売り切れてしまうほど。こちらもなかなかタイミングが合わず、「あとで買う」に入れたままになってしまいました。

現在、デジタルカメラマガジンのフォトコンテスト・組写真部門の審査員を務めているのですが、今回は雨の日に撮影された応募作品が多かったです。入賞作品の掲載号が発売されるタイミングを意識し、その季節に合った写真を選んで応募されるのです。それらの作品を見ていて、ソール・ライターの図録を思い出しました。在庫もあるので、2冊同時に購入です。雨の日に撮影された写真も収録されているので、梅雨時のスナップ撮影の参考にしたいと思います。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。