岡嶋和幸の「あとで買う」

238点目:クラシックなデザインの新しいチェキが欲しい

富士フイルム「instax mini Evo」

私のAmazonのショッピングカートには、そのままレジに進むのではなく、「あとで買う」に移して様子見をしているアイテムが沢山あります。それらは値下がりなど何かのタイミングで購入するものもあれば、気持ちが覚めてしまって削除するものも……。この連載では、カメラや写真関連のアイテムを中心に、日々増え続ける私の「あとで買う」の中身をお届けします。いずれも購入前なので使った感想や評価はありませんが、どのような物に興味を持ち、どのような視点で選んでいるのかなど、岡嶋和幸の日々の物欲をお楽しみください。

富士フイルム「instax mini Evo」

デジタルカメラマガジンのプリント連載で、ちょうど1年前(2021年1月号)にインスタントカメラを取り上げました。14機種を使い比べたのですが、予想以上に楽しかったです。でもデジタルカメラやスマートフォンに慣れてしまったからなのか、上手く撮れないなど苦戦を強いられる機種もあって、安くはないフィルムをたくさん消費してしまいました。

そのような中で比較的安定した結果が得られたのが富士フイルムのinstaxシリーズです。特に「instax mini LiPlay」はプリンターを内蔵したデジタルカメラといった感じで、上手く撮れた写真だけプリントできるので無駄がありません。スマートフォンで撮影した写真のプリントも可能です。

今回新たに発売された「instax mini Evo」も同じタイプの“チェキ”で、クラシックカメラのようなデザインが好印象です。クリスマスプレゼントは何がいいかと聞かれたら、今年はコレと答えるでしょう。ダイヤルを回してエフェクトを切り替えたり、レバーを引いてプリントするなどアナログ操作が味わえるのも魅力的。販売価格は2万4,000円前後です。プリントした写真をデータ化してスマートフォンに送ったり、スマートフォンからの遠隔操作も可能であるなど、チェキの写真の楽しみ方がさらに広がっています。

1967年、福岡県生まれ。東京写真専門学校卒業。スタジオアシスタント、写真家助手を経てフリーランスとなる。作品発表のほか、セミナー講師やフォトコンテスト審査員など活動の範囲は多岐にわたる。写真集「風と土」(インプレス)など、著書多数。主な写真展に「ディングルの光と風」(富士フイルムフォトサロン)、「潮彩」(ペンタックスフォーラム)、「学校へ行こう! ミャンマー・インレー湖の子どもたち」(キヤノンギャラリー)、「九十九里」(エプソンイメージングギャラリー エプサイト)、「風と土」(ソニーイメージングギャラリー)、「海のほとり」(エプサイトギャラリー)などがある。