クルマとカメラ、車中泊
写真家のための位置情報管理:スマートウォッチを使ったロケハン術
2025年4月5日 12:00
方向音痴なんでR。とは思いたくはないんですがハンディGPSたくさん買いましたw あ、正しくはGNSSね。最初に買ったのは90年代、マゼランGPS2000だったなあ。海外旅行の時のナビに使ったり、天体観測の設定に使ったりしてました。近年はハンディナビを撮影ログを取るのに使ってるんです。プロだろうがアマだろうが、撮影場所っていうのは大切な財産なんですよね。良い場所を見つけたらきちんと場所を管理しておきたいわけです。
最近のデジタルカメラではスマホと連携させたりGNSSデバイスを追加すると撮影データに位置情報を記録できますよね。でも、この方法だとうっかり撮影場所が漏れちゃったりするんで、僕は使ってないです。仕事の撮影だとクライアントにご迷惑をかけることになっちゃったりして怖いのです。だから位情報は別ファイルで管理したいのですよ。でもね、実際のところ別デバイスだと持ってくの忘れちゃったり、別途充電が必要だったり利用効率がイマイチなんですよね。
で、いつも忘れず持っていくものとなると腕時計! なんですね。そこでAmazfit Acthive2なわけです。リーズナブルな価格帯でありながらオフラインマップ、つまり地図表示上で自分の位置がわかる機能が利用できるんですね。購入価格は2万円弱ですが、おそらくこの価格帯でオフラインマップが使える唯一の機種なんじゃないでしょうか。
目的地を設定してナビゲーションも可能ではありますが、サブスクの別アプリが必要になります。なので、目的地へのナビゲーションを求めるなら素直にアップルウォッチを買うべきでしょう。だけど、Amazfit Acthive2なのは電池の持ち! なのです。Amazfit Acthive2では最大10日間。GNSSの連続使用では21時間がカタログスペックです。後述するロケハン時にGNSSログを取るような使い方をしても4日程度は電池が持つんです。少なくとも毎日充電てわけではないです。他にもたくさん充電しなきゃいけないものは多いので、充電が必要なものを増やすのは煩わしいんですよ。
実はAmazfitを買うのは2台目。BipSという低価格機種を使っていました。GPSログは残せるけどオフライン地図は表示できないなど機能は少なくなるものの、なんとこちらの電池の持ちは最大40日。現実の使用でも20日以上でした。なので、Amazfit Acthive2の電池の持ちにも期待してたわけです。
スマートウォッチとしての機能はすでにレビューがたくさん上がってるので、ここでは書きません。ごめんね。僕の使い方はGNSSロガーなのでそれについて書こうと思います。
まず、前提として僕のデータ管理は日付管理のみです。赤枠内を見てください。親フォルダーは「0312」となっていますが、3月12日という意味です。そこに、カメラごとにデータをコピーしているだけです。カメラデータの下にある拡張子がgpxとなっているファイルがActhive2で記録したGNSS情報(GPSログ)です。このログを見れば位置と時間がわかるので、撮影データのExifの時間と付き合わせれば詳細な場所やそこまでの経路がわかるわけです。
ロケハンや撮影に出かけ目的の場所に着いたら、Acthive2のワークアウトメニューを起動します。GPSログを運動の記録として残すわけです。ワークアウトの種類はたくさんありますが、運動の管理が目的ではないので、ウォーキングやランニング、サイクリングなどを選んでおけば十分です。GOをタップして衛星信号が受信できれば記録開始です。受信が不十分な状態では待機か即時開始かを選べますが、受信が不十分な状態から始めてもGPSログ目的としては実用上問題ないと思っています。
待機するにしても10秒以内で済んでしまうことがほとんどですし。あとはロケハンや撮影が終わったら、ワークアウト記録を終了すればOKです。記録の終了は2時位置のボタンを押すと終了画面になります。
位置情報の取り出しは、スマホアプリZeppを使います。ワークアウトメニューを開きアクティビティを見ると最新ワークアウトが表示されています。今回は過去ログを取り出すので、赤丸内にある>をタップです。過去ログ一覧がでるので、目的のログをタップすると、ロケハン時の情報がマップ表示されます。
ワークアウトログが呼び出せたら共有メニューからデータをエクスポートします。データ形式はGPX形式を選んでください。GNSSハードウェア・ソフトウェアで広く使われている形式です。エクスポート先に他のアプリを選ぶと直接位置ログを表示することができます。僕はスーパー地形を使っていますが、ヤマレコやGoogle Earthなどでも表示が可能です。スーパー地形は時刻情報を簡単に見ることができるのでロケハンログにはもってこいです。
今回は最近のロケハンを記事にしたんだけど、人間の記憶って不思議なものでどこで撮ったのかがわかると、数年前のことでも写真に写ってはいないいろんなことを思い出すよね。もしかしたら人間の忘却って完全デリートではないのかも?と思ってしまいますよね。
さて、エクスポートがあったらインポートもあるわけで、Active2に自分で作ったルートを読み込ませてみます。まずざっくりと言うとスーパー地形のGPSメニューから「トラックの作成」→「地面に沿ったトラック」と進み適当な名前を付けて保存します。表示されたトラックをタップするとサブメニュー(トラックメニュー)が開くのでそこからエクスポートしてZeppアプリに送り込むわけです。僕はMacでトラック作成をやっていますが、iPhone、iPadからも可能です。
作成したルートはZeppアプリのマイルートとActive2に保存された状態になりました。Active2からこれを利用するにはワークアウトを使います。
適当なワークアウトを選び、スタート画面からマイルートを選べば、Active2にルートが表示されます。
この方法を使うと簡易なものではあるけどナビゲーションができるようになります。歩きや自転車なら目的地の方向がわかるだけで十分ですからね。と僕は思います。日常遣いとしてごく短いルートをいくつか保存しておくと便利です。
この記事でルート作成に使用したアプリはスーパー地形ですがヤマレコやジオグラフィカなどでも同じようにルートの作成ができます。残念ながらGoogle Earthではルートの作成ができません。
スーパー地形は以前にも紹介していますが、僕はイチオシです。記事執筆時点での機能制限解除は買い切り1,300円となっています。
蛇足:スマートウォッチのもう1つの魅力は文字盤を気軽に変えられることだよね。それで思い出したのがデジタルかアナログかって話。ブルータス編集部にいた頃毎年スイスの時計ショーに取材にいっていたんだけど、それはもう装飾や機構に趣向を凝らした高級時計をたくさん見てきました。見ただけですよ(笑)
そんな時計を堪能するなかバイヤーさんとかいわゆる時計業界の方達はシンプルなアナログのPatek Philippeやグランドセイコーをしてらっしゃるんですね。ちょっと不思議に思って業界の方に聞いてみたところ、「ビジネスの時計はね、商談相手に見せるためにあるんですよ。」と言われたんですよ。「?」と思ってさらに聞いてみると、「テーブルに手を置いて商談すると相手の時計で時間を知ることができるでしょ? その時ひとめで時間のわかるシンプルなアナログがいいんです。」ああ、なるほどーと思いましたよ、
これ。相手の時計は逆さになってるからたくさん針があったりデジタル表示だと時間がわかりにくいよね。だからお互いにシンプルなアナログなのね。聞いた方だけの感想なのか業界全体の慣習なのかはわからなかったですが、お互いの時間を大切にするビジネスマンならではの発想なのだなあと大変に感心したものです。手を動かさないと表示が消えるスマートウォッチはどうなるんでしょうかね。あなたのために私はすべての時間を空けてきました的なメッセージになったり? しないかなあ。